先日、長雨のあいまの晴れの日に、少し足を伸ばして隣町の業務スーパーまで買い物に行ったときのことです。
信号待ちをしていると、タンクトップにショートパンツという露出度高めの女の子が私の隣で立ち止まりました。右の太腿からふくらはぎにかけてがっつりタトゥーが入っているのを見て、
「風俗の女の子かなぁ……」と、なんとなくそう思ってしまいました。
見た感じは20代後半くらい。スラっとしたスタイルのいい女性で、何よりヒップラインがすごく綺麗。
その美尻に思わず目を奪われた私は、気が付くと夢遊病者のように彼女のあとを尾けて歩いていたのでした。
露出度高めの女の子を尾行してみたら
じゅうぶん距離を取りつつ、彼女の美尻を眺めながら商店街のほうへ向かっていると、向こうから両手をポケットに突っ込んで歩いて来る60代くらいのおっさんの姿がありました。
おっさんは露出度高めの女の子を見て「おっ!」という顔をし、その場で回れ右をすると、彼女のあとを尾け始めました。
女の子の尻を眺めながら、おっさん、私という順に、一定の距離を保ちながら縦一列に並び、商店街へと入って行くという何とも滑稽な光景。
人通りの多い商店街の中ほどまで来て、女の子は路地のような細い横道へと入って行きました。おっさんはそこであきらめたのか、彼女のあとを追わずそのまま真っ直ぐ商店街を抜けて行きました。
女の子が向かう先に何か面白いことがありそうな予感がしていた私は、そこであきらめず、小走りで彼女のあとを追いました。彼女は横道を抜け、業務スーパーや八百屋、フィットネスジムなどが並ぶ通りへと歩いていきました。
私はもともと、そこの業務スーパーへ行くつもりで出てきたので、寄り道をしていたらいつの間にか本来の目的地にたどり着いていた感じです。
すると、業務スーパーの前にキャップをかぶった20代と思える若い男が立っていて、手を振りながら彼女のほうへと駆け寄っていきました。
あれ? 風俗の女の子じゃなかったのかなぁ? それとも彼氏か、プライベートで遊んでる男友達だろうか?
私はちょっと拍子抜けした感じで、二人の仲睦まじい様子を眺めていました。二人はそこからバイパスを越えて、地元の大きな公園があるほうへと歩いて行ったのでした。
公園で人目もはばからずイチャつく若いカップル
二人が公園に入って行くのを見届けた私は、いったん尾行を止め、業務スーパーへと向かいました。買い物を終えてそのまま帰ろうかと思ったのですが、やはりあの二人のことが気になります。彼らが普通のカップルではなく、風俗嬢と客だという確信めいたものがあったのです。
公園へ入って行った私が目にした光景は、ちょっと意外なものでした。なんと、あの二人がベンチに座って人目もはばからずイチャついていたのです。
抱き合ってディープキスをしたり、体をまさぐり合ったりしている二人。すぐ近くの遊具が置かれた場所では、若い母親たちが小さな子供を遊ばせています。
周りに人がいる真昼間の公園でよく堂々とあんなことができるなぁと感心してしまいました。やはり普通のカップルではないと、私はこのとき確信しました。
向かった先はメンズエステのビルだったのだが?
しばらくして二人が公園を出て行くと、私はまたあとを尾け始めました。風俗ライターとしての使命感なのか単なる興味本位なのか、自分でもよくわからなくなっていましたが、とにかくこの先に面白い展開が待っているという確信だけはあったのです。
二人は手をつないだままバイパスを越えると、業務スーパーへと入って行きました。ところが、買い物袋を手に出てくると、そこで互いに手を振って別れたのです。
男はまたバイパスのほうへ引き返し、女の子は速足で商店街のほうへと歩いて行きました。
あれ? おかしいな? と思いながら、私は女の子のあとを追いました。
彼女は商店街を通り、先ほどと同じように路地のような細い横道へ入って行きました。そして、通りの中ほどにある長屋のような汚い二階建ての雑居ビルの階段を上がって行ったのでした。
その雑居ビルの二階にあるのは、90歳くらいのお婆ちゃんがひとりでやっている大衆食堂、個室ビデオ試写室、それと中国系のメンズエステの3軒だけです。
はたして美尻の女の子はどの店へ入って行ったのか……。
いちばん可能性が高いのはメンズエステでしょう。だとすると、彼女は中国人だということになります。あの店は過去に一度だけ利用したことがありますが(当時は普通のチャイエスでした)、日本人が在籍しているという話は聞いたことがありません。
それとも大衆食堂のスタッフなのか、あるいは、ビデオ試写室が風俗まがいの商売でも始めたのか……。
これはちょっと調べてみる価値がありそうだな……。そう思った私は、さっそく調査を開始したのでした。
業務提携する日本人風俗と中国人風俗
業務スーパーからほど近い歓楽街にあるチャイエスの店長に話を聞いてみたところ、意外な事実が判明しました。
「タトゥーの子のことは知らないけど、たぶん、そこのピンサロの女の子とちがうかなぁ。中国エステと掛け持ちしてる日本人の子がいてるらしいから」
店長は言うと、同じ通りにある店を指さしました。
そのチャイエスが店舗を構える通りはほぼすべてチャイエスで埋め尽くされているのですが、中に一軒だけ日本人嬢が在籍するピンサロ店があります。ネットにも雑誌にもいっさい広告を出していない怪しい店で、プレイ時間や料金体系も不明なので、私も完全にスルーしていた店です。
じつは、そのピンサロ店と近隣のチャイエス数店舗が業務提携していて、美尻タトゥーの女の子は、先ほどの中国系メンズエステと怪しいピンサロ店を掛け持ちしている日本人風俗嬢だろうという話でした。
中国人ホテヘルで働く日本人風俗嬢や、日本人デリヘルで働く中国人風俗嬢というのは、以前から難波や日本橋周辺ではちらほら見かけましたが、双方の店どうしが業務提携しているという話は初耳で、正直、私も驚きました。
こういったことは、今のところ大阪市内のごく一部のエリアでしか確認できていませんが、どうやら地元の風俗店どうしが歩み寄り、コロナ後も客足の戻らない風俗産業を支え合おうとして生まれた対策だったようです。
とくに中国系風俗では、コロナ後、中国から出稼ぎに来る女の子たちが激減し、売り上げも減少傾向だったことから、同じエリアで店を構える日本人の店に声をかけ、日本人風俗嬢にヘルプを依頼したというのが始まりだったと、チャイエスの店長は話してくれました。
まだまだレアなケースではありますが、今後こういったことも、もしかすると増えていくのかもしれません。
30分5000円の時短プレイ
では、美尻タトゥーの日本人風俗嬢が公園で若い男と人目もはばからずイチャイチャしていたのは何だったのでしょう?
前出のチャイエスの店長によると、「あれは女の子が個人的にやってるアルバイトみたいなもんですよ」とのこと。
パパ活の一種みたいなもので、常連客などに個人的に声をかけ、店を介さずにデートプレイのようなことをしているのだといいます。
もともとは、コロナ渦で密になるのを嫌がったチャイエス嬢が、店の外でプレイできる「デートコース」のようなものを提案したのがきっかけで始まったそうです。
女の子が店に対し営業形態を提案するところも中国人らしいですし、それですんなり業態を変えてしまう店側も中国エステならではだなぁと、感心してしまいました。
今では店を介さず客を取る女の子もいて、彼女たちのあいだで近頃「時短プレイ」が定着しつつあるのだとか。
客の男とホテルへ行くわけではなく、公園やマンションの踊り場などでイチャイチャするだけ。時間も30分以内。料金は5000円前後。そういった、これまでになかったプレイスタイルが出てきているのだと、店長は話していました。
「コロナのあとから濃厚接触を怖がる人や粘膜接触を避けたがる人が増えて、風俗へ行かなくなったお客さんが増えたでしょ? そういうところにニーズがあったんじゃないですかねぇ」
そんな短い時間でデートまがいのことをするだけだと満足できないのでは? と私などは思ってしまいますが、じつはそうでもないようです。
イチャイチャするだけでなく、追加料金を払えば手コキで抜いてくれる女の子もいるそうなので、40分6000~8000円のセクキャバへ行くよりはコスパが良く、野外プレイということもあってスリルが味わえ、楽しめるものなのだといいます。
河川敷やコインランドリーで本番するチャイエス嬢たち
また、女の子の中には河川敷やコインランドリーでプレイし、イチャイチャだけにとどまらず本番行為にまで及んだ例もあるそうです。
ただし、そういったことをやっているのは、あくまで一部の中国エステや中国系の連れ出しバーに在籍する一部の女の子だけです。
ひとつ間違えると公然わいせつの罪に問われる可能性もじゅうぶんにありますから、気をつけて遊び方を選びたいものですね。
とはいえ、怪しい店や個人経営の風俗店がほとんど姿を消してしまっている今の時代に、そんなアブノーマルな存在が秘かに生き続けていることは、私の中では何気にうれしいことではあります。