間一髪で警察の摘発をまぬがれた若い韓国人ホステス。彼女との初めての夜に味わった中出しセックスは最高でした…。

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間一髪で警察の摘発をまぬがれた若い韓国人ホステス。彼女との初めての夜に味わった中出しセックスは最高でした…。

韓国クラブサーガ

なかぞの 2 1,780 2021/07/06
以前ご紹介した韓国クラブの裏話『まだまだあった衝撃の裏話!韓国クラブに巣食う怪しい面々と深すぎる闇。』に登場した、韓国人ホステスの「ルイ(仮名)」さん。

じつは彼女とは10年以上も前に〝関係〟を持ったことがあり、今でもいい思い出のひとつになっています。

新人ホステス

「こんにちはー」

信用金庫から出てきたところで、不意に耳に飛び込んできたその可愛らしい声に振り向くと、そこにはスポーティーなキャップをかぶり、ノースリーブのTシャツにミニスカート
という、韓国の美女プロゴルファー「アン・シネ」みたいないでたちの若い女性が立っていました。私のほうを見てニコッと笑うその女性。しかし誰だかわからず、私は首をかしげてしまいました。

「わかりませんか?スナックCのルイですよ!」
「あーぁ、ルイさん?」

思わず素っ頓狂な声を上げてしまった私。それを見て、彼女は可笑しそうに笑っていました。


ルイさんとは週に一度は必ず顔を合わせていたように思います。彼女は、中国人のママが営む『C』というスナックで働いていて、当時、酒屋の配達員だった私は、その店によく納品に行っていました。開店時刻の30分くらい前に納品することになっていたのですが、新人のルイさんはいつも一番に出勤し、開店準備をしていました。

物腰が柔らかく親切な女性で、暑い日には、私が納品を終えるタイミングを見計らって、「ご苦労様でした」と言い、グラスにウーロン茶を入れて出してくれることもありました。彼女以外のホステスはみな中国人ばかりで、納品に来た私に素っ気ない態度で接してくることが多かったのですが、ルイさんだけは違い、いつもニコニコ笑っていました。そんな彼女に、私は非常に好感を抱いていました。


店ではいつも少し派手めのメイクをし、綺麗なドレスを身に着けているせいか、この日、信用金庫の前で会った彼女は別人のように見えました。いい意味で小ざっぱりしていて、25歳という実年齢よりも若く見えたほどです。ひざ上丈のタイトなミニスカートから伸びる健康的な美脚に私は眼を奪われ、思わず自分の股間が疼くのを感じてしまいました。
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ミニスカの好運

思いがけないチャンスが訪れたと思った私は、積極的に彼女にアプローチしてみました。

「ルイさん、もう昼ごはんは食べた?」
「いえ、まだです。今からお弁当でも買いに行きますよ」
「じゃあ、もしよかったら、いっしょに食べに行かない?」

ルイさんは快くオーケーしてくれ、ふたりで近くのカレーショップへ入りました。


「ナカゾノさん、仕事休みのとき何してますか?」

カウンター席に並んで座り、カレーを頬張っているとき、ルイさんが言いました。

とっさに思いついたのは「家でエロいDVDばかり見てるよ」という言葉でしたが、さすがにそんな恥ずかしいことを言えるはずもなく、少し考えた末に「サイクリング」と答えました。たしかにその頃、私はよく自転車で梅田や日本橋まで行くことがあり(たいてい風俗通い)、それもサイクリングのうちだろうと思ったのでした。

「サイクリングいいですねー!わたしも行きたいです!日本へ来てからいちども自転車に乗ってないですから!」

サイクリングという言葉に表情を明るくした彼女。私はふと思いついて、ある提案をしてみました。

「矢倉緑地っていうところがあるんだけど、もしよかったら、いっしょに行ってみない?」

「矢倉緑地」というのは、淀川の最下流の埋め立て地に作られた小さな公園のような場所で、ちょっとしたサイクリングスポットになっているのでした。淀川と大阪湾がちょうど合流する位置、つまり「川の終わり」であり「海の始まり」の場所でもあるわけです。

私はスマホで「矢倉緑地」とその周辺の風景を彼女に見せました。

「はーっ!わたしの故郷にそっくりです!」

そう言って大きく目を見開き、スマホの画面にくぎ付けになるルイさん。彼女の生まれ育った土地の風景にそっくりだというのです。

「わたし、ここ行ってみたいです!」

胸に手を当てて感激する彼女。

「こんど二人で行こうよ」
「でも、わたし自転車もってないですから…」
「じゃあ、ぼくのを貸してあげるよ!」

こうしてとんとん拍子に話は進み、食事のあとさっそく私の自転車に試乗してもらうことになりました。

私が勤めている酒屋の倉庫の前で、2台あるマウンテンバイクのうちの好きなほうを彼女に選んでもらいました(当時、私は酒屋のすぐ近くのマンションに住んでいて、2台あるマウンテンバイクを酒屋の倉庫に置かせてもらっていたのでした)。

「じゃあ、わたしこっちにします」

ブリヂストンのほうを選んだルイさん。彼女の身長に合わせて少しサドルの高さを調節してあげました。

ところが…

スポーツタイプの自転車はフレーム自体の形状がママチャリとはちがうため、サドルを下げてもどうしても前傾姿勢になるのは避けられません。

ポンッと勢いよくサドルの上にまたがった瞬間、彼女のミニスカートの裾がめくれ上がり、綺麗な白い下着がすっかり露わになってしまったのです。

「キャーッ!」

彼女が悲鳴を上げたときには、もうあとの祭りでした。

何事かと驚いた顔で倉庫の中から飛び出してきた先輩従業員の男性が、彼女のパンチラを目撃して思わず「おっ!」と歓喜の声を上げました。

慌ててスカートの裾を引っ張り、露わになった部分を隠そうとしたルイさんでしたが、慣れない自転車からうまく降りられず、自転車ごと私のほうへ倒れ掛かってきました。とっさに支えようとした私に、彼女が体重をかけてぎゅっと抱きつくかたちになりました。

ひとつ間違えれば怪我をしていたかもしれないアクシデントではありましたが、彼女の胸の柔らかな感触に、私は不覚にも興奮してしまい、あやうく股間を膨らませてしまうところでした。

「昼間からなにイチャついとんねん、暑苦しいのォ」

先輩従業員の男性は苦笑いを浮かべながらやって来ると、「お姉ちゃん、はよ自転車から足を抜き」と言い、倒れかかったままの自転車を起こしてくれました。

「まだパンツ見えとんで」

先輩はそう言い残して、また倉庫の中へと戻って行きました。

ミニスカートの裾を直し、顔を赤らめて「すいませんっ」と言うルイさんに、「大丈夫?怪我してない?」そう尋ねながらも、私は彼女の肌のぬくもりと胸の柔らかな感触が忘れられず、頭の中はまだボーっとしたままでした。


結局、ルイさんとサイクリングに行く話は一旦おあずけとなってしまいました。
あのあと仕切り直してもうちど試乗をしたのですが、ミニスカートをはいていたせいもあってか、彼女はいっこうに乗りこなせず、「わたしには難しいです」と言って、あきらめてしまったのでした。

「わたし自分の自転車こんど買います。そのあとまたサイクリングに誘ってください」
「じゃあ、それまでに一回ごはんでも食べに行く?」

私が聞くと、彼女はすぐにオーケーしてくれ、「次の日曜日だったら大丈夫ですよ。わたし、焼肉が食べたいです」と自ら提案してきました。

韓国娘の孤独

焼肉デートでマッコリをがぶ飲みし、したたかに酔っぱらったルイさんは、帰り際にはほとんど自力では立ち上がれない状態になっていました。幸い、その焼き肉屋は彼女の自宅マンションから近く、私が彼女を負ぶって帰ることになりました。

道すがら、ルイさんはぐったりしたまま、私の背中の上で何やらぶつぶつ独り言を言っていました。焼き肉屋で、まだちゃんと呂律が回っていたとき、彼女はしきりに「わたし、今日はすごく新鮮な気持ちです」と言い、満面の笑みを浮かべていました。

スナックの客と同伴して食事に行くことはときどきあるようでしたが、「それは仕事だから、ぜんぜん楽しくありません」と言いました。日本へ来てから、プライベートで男性と食事に行ったことがなかったそうで、この日、私といっしょに食事ができたことで、すごく新鮮な気持ちになれたというのでした。

最初はビールばかり飲んでいた彼女でしたが、そのうちマッコリを何杯かおかわりし始め、とろんとした目つきになり、口数も少なくなると、溜息を漏らし、こう口にしました。

「わたし、毎日がつらいです。スナックの仕事大変、友だちいない…わたし寂しい…」

私は今にも泣き出しそうな彼女をなだめました。あまり飲み過ぎないほうがいいよと言っても、彼女は首を横に振り、グラスの中のマッコリをひと息で飲み干すと、そのあとも追加で何杯か注文したのでした。


背中に押し付けられた胸の膨らみと、ショートパンツの生脚に手を触れた感触で、私は不覚にもムラムラしてしまいましたが、彼女を介抱してやらなければいけないという責任感をもって必死に下心を抑え込みました。

彼女なりに色々と悩み事があって、胸の内に溜まっていたものを一気に吐き出してしまったのだろうと思うと、私は少ししんみりした気持ちになりました。

マンションの手前の坂道をのぼるときはかなりきつく、途中で息が上がってしまいましたが、おかげでエロいことを考えずに済みました。

エレベーターを降りたところでようやく目を覚ましたルイさん。「もう大丈夫です。ありがとうございました」と言って私の背中から降りたものの、足もとがおぼつかず、自分の部屋までたどり着けずに廊下の途中でへたり込んでしまいました。

私は彼女を背中に負ぶって、部屋の中まで運び入れました。
床の上でぐにゃっとなっている彼女をベッドまで運び、とりあえず水を飲ませ、様子を見ました。

リラックスしきった猫のように両腕を頭のほうへ伸ばしてあおむけに横たわる彼女。Tシャツの袖からチラ見えしている綺麗な腋、ほどよく盛り上がった胸、ショートパンツから伸びた綺麗な脚を見ていると、どうしてもエロいことを考えずにはいられませんでしたが、さすがにこの状況で彼女に襲いかかってしまうほど私はケダモノではありません。

「もう帰るからね。ひとりで大丈夫?」

ルイさんが小さくうなずくのを見て、私は部屋をあとにしました。外から鍵をかけ、ドアの郵便受けに鍵を放り込んでおきました。不意に、あのまま彼女が死んでしまったりしないだろうかと心配になりましたが、そんな不安をなんとか抑え込み、私は帰途に就きました。

相談

翌日の昼前、ルイさんからメールが届きました。

「昨日はご迷惑をかけてすみませんでした。また食事に誘ってください」と書かれてありました。

スマホをポケットにしまおうとすると、再び彼女からメールが。

「すみません、ちょっと相談があります。ナカゾノさん時間ありますか?」

私はすぐに電話をかけました。相談というのは彼女の在留資格についてでした。一瞬、彼女から偽装結婚の話を持ちかけられるのではないかと思いヒヤッとしました。そうでなくとも厄介な問題に巻き込まれやしないかと気になりましたが、とりあえず明日の昼休みに彼女と会うことになりました。


またこの前と同じ、信用金庫の近くのカレーショップに入り、昼食をとりながらルイさんから話を聞きました。

彼女からの相談内容は二つあって、どちらも深刻なものでした。

まずひとつは、働いているスナックのママが給料をちゃんと払ってくれないというものでした。スナックCの中国人ママはパチンコ狂いで、ヤクザから借金しているそうで、もう2か月以上もまともに給料をもらっていないのだと、ルイさんはため息まじりに話しました。

「ママ、お金が入ったときにちょっとずつくれますけど、まだ全部もらってません。ちゃんと払ってくださいって言ったら、反対に怒られます」

スナックCのママがヤクザとつながっているという噂は以前からありましたが、パチンコ狂いで給料もまともに払わないという話には、私も驚きました。

もうひとつの相談はさらに深刻で、ルイさんがオーバーステイの状態にあるというものでした。留学生ビザで入国し、2年間日本語学校に通ったあと、大阪市内の韓国クラブで働き始めたという彼女。そこで知り合った客の男と結婚し「日本人の配偶者等」の在留資格を取得。夫となったその男の紹介でスナックCへ移籍して働き始めたのだというが、つい先日、役所から国民健康保険料が未納になっているという連絡があり、夫に確認したところ…。

「あの人、わたしに内緒で離婚届を出していました。わたしビザなくなりました。入管や警察にバレたら、わたし逮捕されます」

彼女の今にも泣き出しそうな顔を見て、私も思わず溜め息をついてしまいました。

外国人との偽装結婚では、ときどきこういうトラブルがあることは私も知っていて、自業自得だと言ってしまえばたしかにそうかもしれませんが、こうして相談を持ちかけられたからには何とかしてあげたいと私は思いました。

「給料のほうは、ぼくにはどうすることもできないけど、ビザのことは大丈夫、何とかしてあげられると思う」

今週中に連絡すると言い、私はルイさんと別れました。
その日の夜、私の公務員時代の先輩に電話をし、事のあらましを説明しました。

「同意なしに籍を抜かれたんやったら、その離婚届は無効になるけど、その韓国人のお姉ちゃん、偽装結婚やったんやろ?そしたら、そもそも、その婚姻自体が無効っちゅうことになるねぇ」

「そうなりますよねぇ」

「それだったら、入管に出頭するのがいちばん賢いやり方やと思うよ。いったん本国へ帰って、ほとぼりが冷めた頃にまた戻ってきたらいいんじゃないの?なんとでもなるでしょ、彼女たちもそれなりにしたたかなんやから」

先輩のアドバイスに従い、私はルイさんに入管へ出頭するよう説得しました。事情を説明し、在留資格を喪失していることを素直に認めれば、よほどの犯罪性がないかぎり罪に問われることはない。あとは入管が提示した期限までに出国すれば大丈夫。ただ、次に日本へ来るときには、また新たに何らかの在留資格を取得する必要はある、ということを説明すると、彼女も最終的には納得してくれた様子でした。

入管へは私も付き添うことにしました。審査官は通常、日本語でしか応対してくれませんから、彼女が伝えきれない部分を私が補って説明したほうがいいと思ったのです。

これでもう、配達先で彼女と顔を合わすこともなくなるのだなぁと思うと、寂しくなりましたが、オーバーステイのまま日本にいて、罪に問われるよりはましだろうと思いました。

最後の夜

彼女が韓国へ帰る日の前々日、ふたりで食事をしました。彼女がもういちど私といっしょに焼肉を食べたいと言ってきたのでした。

その日は、彼女はほとんど酒は口にせず、もっぱら肉を食べることを楽しんでいる様子でした。食事のあと、彼女のマンションへ誘われ、そこで少し飲み直しました。

「ナカゾノさんにはすごく感謝してます。わたしずっと不安でしたけど、韓国に帰れることになって、ほっとしました。本当にありがとうございました」

ルイさんはそう言ってペコっと頭を下げました。

「あー、ほっとしたら眠くなってきたぁ」

と言いながら伸びをすると、彼女はそのまま私のほうへともたれかかってきました。彼女の肩をそっと抱きかかえると、どちらからともなく唇を重ね合っていました。

床の上に寝転がってしばらくイチャイチャしていると、彼女が「わたし、シャワー浴びたい」と小声で言いました。「ふたりでいっしょに入る?」と私が冗談ぽく聞くと、彼女は恥ずかしそうに首を横に振り、小走りにバスルームへと駆け込みました。

バスタオルを巻いて出くると、「ナカゾノさんもシャワー行ってください」と彼女は言い、逃げるようにしてベッドにもぐりこんでしまいました。


夏用の薄い布団をゆっくりとめくると、そこには全裸の彼女がこちらに背を向けるようして横たわっていました。透き通るような白い肌と、腰から脚にかけての美しい曲線を目にしただけで、私の股間は一気にフル勃起状態になってしまいました。

彼女の体を仰向けにし、そっとキスをしました。始めはぎゅっと目を閉じていた彼女でしたが、何度か唇を重ねていくうち、私の顔を両手で引き寄せ、自らディープキスをしてきました。

私が唇を離すと、彼女は「もっと…」とキスを求めてきました。長い時間、私たちはキスをしていました。

さりげなく彼女の股間に手を伸ばしてみると、すでにぐっしょりと濡れていました。

両手で乳房を愛撫しながら舌で乳首を転がすと、彼女はひかえめな喘ぎ声を漏らしながら下半身をくねらせていました。

私は彼女の両脚を抱え、大きく左右に開きました。「ああっ!」と甲高い声を上げ、両手で股間を隠そうとする彼女。その手を押しのけ、私は秘部に顔を押し付けました。割れ目に舌を這わすと、「ああんっ!」というまたしても甲高い声と同時に、粘りのある愛液が溢れ出てきました。

クリトリスを舌で責め続けていると、彼女は「あー!あー!」と大きな声を上げ、そのうち「あああああ…」と小刻みに喘ぎ始めたかと思うと、最後に「あっ」としゃっくりのような声を漏らして昇天してしまいました。

ぐったりしているところにそっとキスをすると、彼女が私の首に両腕を絡めてきて、さらにキスを求めてきました。そのまま体を重ね合っていると、彼女は自分の下半身を上下させ、私の股間に擦り付けてきました。

その動きの中で自然に挿入するかたちになってしまい、体を重ね合ったまま、彼女の動きに合わせて私も腰を動かし続けました。

「ああっん、きもちいいっ!」

私は上体を起こし、腰を振るスピードを上げました。

「ああっ、もっと、もっときもちよくして!」

私の興奮度はマックスに近づき、今にもフィニッシュしてしまいそうでした。

「どこに出したらいい?」
「どこでも…ナカゾノさんの好きなところ」
「ほんとに?どこでもいい?」
「うん、いいよ」

「ああ…もうイキそう…」

私はそろそろ我慢の限界が近づいていました。

「中に出してもいい?」
「うん、いいよ!」

「あああっ!」

彼女が叫ぶように大声を上げると同時に、私は彼女の膣内に思い切り放出してしまいました。

がくっと腰から力が抜け、私は彼女の上に覆いかぶさりました。まだ挿入したままのペニスを彼女の膣が何度もぎゅっと締め付けてくるのを、私は眼を閉じたまま感じていました。

その後

ルイさんが韓国へ帰った2週間後、スナックCが警察に摘発されました。正規の在留資格を持たない中国人ホステス1名と、その事実を知っていて雇っていたママが逮捕されました。ルイさんの出国はまさに間一髪だったというわけで、私は思わず胸をなでおろしました。


それから2年後の夏のある日のこと。
私のスマホに知らない番号から電話がかかってきました。

「もしもし?ナカゾノさんですか?」

「…もしかして、ルイさん?」

彼女の声は2年たってもしっかり覚えていました。話しぶりから、元気そうだということがわかりました。

「わたし今、心斎橋で仕事してます。Rっていうスナックです」

いちど店に遊びに来てほしいと彼女は言いました。

彼女がどんなかたちで再来日し、どういった在留資格を取得したのか気にはなりましたが、あえてそのことには触れず、そのうち時間を見つけて店に遊びに行くと伝えました。


私が心斎橋の『R』に足を運んだのは、それから半年後のことでしたが、そのときにはすでに彼女は店を辞めていて、その後の足取りもわからずじまいになってしまいました。


私が彼女と再会を果たしたのは、それから8年を経た、2020年の秋のことです。


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当コラムコーナーは、実話もフィクションも入り混じっています。読み物エンターテイメントとしてお楽しみいただく目的で掲載しており、記事の行為を推奨したり、犯罪を助長するものではありません。

この記事を書いた人

なかぞの

大阪府生まれ。文学・アート系雑誌での新人賞入選をきっかけに作家業をスタート。塾講師、酒屋の配達員、デリヘルの事務スタッフなど様々な職を転々としたのち、現在はフリーライターとして活動中。足を踏み入れるとスリルを味わえそうな怪しい街並み、怪しいビルの風俗店を探し歩いている。

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