【渋谷デリヘルA】今までで一番恐ろしい思いをした面接をする風俗店（38話）

そんなこんなで、かなり風俗業界で働くことにも疲れ果ててきた百花繚乱。
  
しかし働かざるもの食うべからず。生き馬の目を抜く大都会TOKYOで生活していくためには、お金というものが必要なのです。

前回のお話

このお店、ラクそう？？

渋谷のデリヘルA店は、求人情報誌をめくっていて見つけました。ちょっとSMっぽいコンセプト店のようでしたが、すべてのオプションが高額でしかも全額バックされるというところに惹かれました。
 
最近まで、3千円だの無料だのでやらされていたわたしの得意技、AFも1万円もらえると書いてあります。
 
また、気になる一節もありました。それは「スカトロ一回15万円～50万円」というものです！
 
スカトロといえば、今までおしっこを出すところを見せるオプションならば経験があります。そのオプションが入ると、事前にお茶やミネラルウォーターをがぶ飲みしてお客のところに行って、おしっこを放出して見せていました。
 
そんなことまでしてオプション料金はたったの2千円ぽっちだったのですから、15万円やら50万円やらもいただけるなんて、まるで夢のような世界ではありませんか！
 
わたしは嬉々として、即座にA店に面接予約の電話を入れたのでした。

本当のスカトロを知ることになる

A店は渋谷道玄坂の、ラブホテル街のそばにある雑居ビルの一室に事務所がありました。そこが女の子たちの待機室も兼ねているということでしたが、少なくともわたしは自分以外の女の子をA店で見ませんでした。
 
今思えば女の子はみんなすぐにA店から逃げていき、ひとりも残ってはいなかったのだろうと考えます。
 
ちょっとガラの悪そうな、カタギではない感じのオーナー店長に面接を受けました。住所や本名などの必要事項を用紙に記入し、身分証明書も提出しました。働くのだから当たり前のことなのですが。
 
「なんでウチに面接に来ようと思ったの？」と店長に聞かれます。
 
「集客が良さそうな場所にありますし、オプション料金が魅力だったからです」などと答えたような気がします。
 
わたしの返事を聞くと、店長の眼が鋭く光りました。「きみ、スカトロもOKなんだ？それなら高額を稼がせてあげられるけど」と言うのです。
 
ええ、おしっこ程度なら……と答えようとしたとき、店長がデスクの脇からボードを取り出しました。オプション料金一覧表でした。
 
そこには、『大便全身塗りたくり・・・15万円』『食糞・・・50万円』というとんでもない文字が書かれていたのでした。

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