こんにちは、元エロ本編集者の蒼樹リュウスケです。
昨今、よく名前を見かけるようになったのが「モザイク破壊AV」の存在。
海外の違法動画アップロードサイトなどを覗いてみれば、発売されたばかりの日本のAVの数々が、モザイク破壊状態で数多く並んでいます(ウイルス感染などの危険があるため、閲覧はオススメしません)。
AVファンの多くから嫌われている「モザイク」、どうしても見てみたいAV女優のアソコを覆い隠す憎いアンチクショウを取り除いてくれるわけですから、AVファンにとってはありがたい存在、と考えられて当然なのかもしれませんね。
しかしそもそも「モザイク破壊」とはどういう意味なのか、無修正との違いはどういったものなのかは、理解している方は少ないのではないでしょうか。
また「モザイク破壊AVによる逮捕」の例が、少しずつ知られるようにもなってきています。
そのため「モザイク破壊AVを視聴したり作成したりすると、逮捕されるのでは?」なんて不安を持っている方もいるでしょう。
そのあたりの疑問を、まとめて解決しちゃいましょう。
「モザイク破壊AV」は仕組み的には「無修正状態」に戻したAVとは少し違う!
まず「モザイク破壊AV」とは、どのような仕組みで作られているのか、ご紹介します。
さらにこれ以上「モザイク破壊AV」が広がると、どのようなデメリットが予想されるのかもご紹介しましょう。
「モザイク破壊AV」はAIを使ってモザイクを「除去したように見せる」技術
まず「モザイク破壊AV」の仕組みを説明しましょう。
実際に「モザイク破壊AV」を見てみると、最初は性器部分にモザイクがかかっていますが、次の瞬間にはモザイクが崩れて、性器が丸見え状態になります。
しかし若干性器の形が歪んでいたり、不自然な動きがあったり。
そこまで気になるレベルではないのですが、じっくりと見ていると違和感があることに気付くでしょう。
これは「モザイク破壊AV」が、正確にはモザイクを破壊しているのではなく、AIの力で元の状態の映像を推測し、元の映像を再現しているためです。
簡単に言えば、モザイク越しに見える性器の色や形状、女優や男優の身体の向きなどから「モザイクを外したら、このように見えるはず」という状態に映像を書き換えているわけですね。
つまり現実の女優・男優の性器ではなく、あくまでも「AIが作り上げた、偽物の映像」となります。
ただしAI技術の向上によって、多少の違和感はあるものの、本物と見間違うレベルの映像に仕上がっているのです。
「モザイク破壊AV」が拡がることで起こる2つのデメリットとは
「モザイク破壊AV」が拡がることで、考えられるデメリットは2つあります。
まずは「デビューするAV女優が減りかねない」点。
AV女優は、多くの方が想像しているよりも、モザイクを重要なもの、と考えています。
「モザイクがあって性器までは見えないから、安心してAVに出演している」という女の子が多いわけですね。
そのため「モザイク破壊AV」が増えると、いくら「AIによる再現映像」だとしても、AVデビューを躊躇してしまう女の子が多くなる、と予想できます。
もうひとつのデメリットとしては「AVのモザイクがさらに濃くなる」点があります。
説明したように「モザイク破壊AV」は、モザイク越しの映像で性器の状態を予測し、再現する仕組みです。
そのためモザイクを濃くすれば、元映像の性器の色や形が予想できなくなり、AIが元の映像を再現できなくなる可能性があります。
モザイクが濃すぎるとファンからは不評ですが、AV女優を守るために仕方なくモザイクを濃くするAVメーカーが出てきても、不思議ではないわけですね。
「モザイク破壊AV」が原因で逮捕される例とは?
日本では、もうすでに「モザイク破壊AV」による逮捕例があります。
2021年10月、京都府警サイバー犯罪対策課と右京署が、モザイク破壊AVを作成し、その動画を販売していた兵庫県の自称画像クリエイターの男性を逮捕しました。
容疑は「著作権法違反」と「わいせつ電磁的記録媒体陳列」の疑い。
簡単に言えば、元のAVを無修正に見える状態に改変したのが「著作権法違反」、その動画を販売したのが「わいせつ電磁的記録媒体陳列」に該当したわけです。
この場合は「動画を販売していた」のが主な問題、と言えるでしょう。
そのため個人で「モザイク破壊AV」を作って視聴するだけで、販売したり動画サイトにアップしたりしなければ、逮捕される危険性はまずなさそうです。
ただしこれはあくまでも「現時点で」の話であって、今後も大丈夫、とは言い切れない部分はありますが。
「モザイク破壊AV」は日本のAV業界にとっては悪影響しかない
「モザイク破壊AV」は、日本のAV業界にとっては悪影響しかない存在となっています。
基本的に「モザイク破壊AV」は、海外の違法動画アップロードサイトにアップされていますので、日本のAV業界にとって1円の得にもなりません。
さらにAV女優への悪影響なども考えると、どんどん日本のAV業界が苦しい状況に追い込まれてしまうわけですね。
とは言え、海外で勝手に制作され、アップロードされる「モザイク破壊AV」を取り締まるのは、非常に難しいのも事実。
AVファンが「モザイク破壊AV」を違法サイトで見ないのが一番なのですが……「モザイクのないアソコが見たい!」との欲望がある限り、それは難しいのかもしれませんね。