ホームページが気になって入店したデリヘルがあった。
写真がすごく綺麗で、雰囲気も他とは違う、人妻系のお店だった。
女性たちのプロフィール写真も、どうやって撮っているんだろうと思うくらい素敵だった。
同じエリアの同業者に、そのお店の名前を言うと、「あぁ、あの、ホームページがすごいところでしょ⁉︎」ってなるくらい。
写真撮影について説明を受ける
そのお店のホームページの写真は、店長自身が撮っていた。
店長はやや年配で体格がよく、ヒゲをたくわえていた。本格的なカメラを使いこなしているようだった。
面接と同時に写真撮影の打ち合わせをしたが、はっきり言って、お金がかかるし、面倒だなと思った。
お金を稼ぐために働こうというのに、最初にお金がかかるなんて、という感じ。
美容院で髪を巻いてもらわなければいけない。それだけで3千円はかかる。
他にも、メイクや服や下着についても指示があった。
ちなみに、稼ぐようになったら女の子が自腹でホテルの部屋を5万円で借り、グレードアップした写真撮影をするとのことだった。
たしかにホームページには、ホテルで撮影したらしきプロフィール写真もあった。
下着もかなり高級そうなものを身につけている。
正直、私はそこまでは無理と思った。顔もぼんやりと部分的にしか写していないのに、指名につながるのだろうか? 撮影用のメイクをした顔で、実物から離れているわけだし…。
撮影に臨む
撮影当日、濃いめの化粧をした。指示された通り、つけまつ毛を付け、さらにマスカラも塗って目元を強調する。
リップはグロスをとにかくたっぷり付けて、艶っぽくする。
ある程度メイクを仕上げた状態で、近所の美容院へ行き、カールアイロンで巻き髪にセットしてもらったが、帰り際に
「パーティーですか?」
と、美容師さんに微笑みながら聞かれ、一瞬しどろもどろになる私だった。
店長と待ち合わせて撮影場所に入った。壁紙が洒落ていたのを覚えている。
店長は私を見て
「面接の時は、年齢不詳っていうか幼い感じだったけど、イイねぇ〜」
と、メイクやヘアスタイルにひとまず満足してくれたようだった。
そして
「その服もいいなぁ」
と早速パシャリとカメラ写りを試すかのようにシャッターを切った。
たまたま私はその時、ラメの入ったカットソーを着ていたのだ。(美容師さんにパーティー?なんて聞かれたのも、そのせいもあるかもしれない。)
服については、てろ〜んとした感じがいいと指示を受けていた。柄がごちゃごちゃしたものは、チカチカして写りが良くないとか、実際のHPの女性たちを例に、こういうのが良くて、こういうのはいまいち、と説明をされていた。
私は店長の考えに応えようと、押し入れからあれこれ服を引っ張り出して、こんな感じかなぁ?と、念のため少し余分に服を用意した。
けっこうハードな撮影
あらかじめ、時間がかかると聞かされていた。実際1時間半〜2時間くらいかかったと思う。
余分に服を用意したのは仇となってしまった。私としては、撮影に向いているのを選んでもらえたら、という考えだった。だが、どれも悪くはなかったようで、すべてに着替えて撮影するはめになった。疲れた。
ポーズの指示も細かく、指先まで気が抜けない。姿勢を意識して、体がつりそうになったりもした。
汗もかいてきて、マスカラが落ちてくるし、つけまつ毛で目は痛い。
グロスも乾いてくるので、たっぷり塗り直す。
ちなみに顔は、上半分(つまり目元)か下半分(つまり口元)のどちらかをメインで写す。私の場合は、口元を写すことになった。
とは言っても、あくまでぼんやりとした写真を載せるのだけど。
結局、てろ〜ん素材のノースリーブに近いワンピース姿をプロフィール写真に使うことになった。背中にファスナーが付いていたので、途中まで下ろして、下着ものぞかせ、はだけてる感を出した写真なんかも撮った。
全部で相当な枚数を撮ったと思う。
でもホームページに載せるのは、せいぜい5枚程度。
出来上がった自分の写真
HPにいよいよ自分の写真が載る。ちょっとドキドキして見る。
雰囲気はたしかに自分ぽさがあるけど、慣れない濃いメイクが不自然に感じる。
結局、店長の自己満足のホームページにも思えた。
実際に働く時には、私は薄化粧だし、髪も巻かない。
そのお店のHPは、女の子を選ぶ参考にするより、あくまで眺めて楽しむだけにするのが良いと思った。
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