【風俗店ウラ話】新聞広告のピンサロ写真（水着or衣装）にはユーレイ嬢もいた！

最近、見る事の少なくなったスポーツ紙や夕刊紙のフーゾク広告。そこには送り手（店）側と受け手（読者）側に暗黙の了解があったものでした。写真の修正なんて序の口で「こんなコいないよ」なんて嬢もいたりして。
ここでは、そんな写真にまつわるお話しを紹介しましょう。デジタルカメラ普及以前のエグいんだけども思わず笑っちゃうエピソードを「平成最後の年」にバラしちゃいます！

今では風俗店の広告といえば、ネットがオーソドックスですよね。そのまま予約もできて、便利になったモノです。各店の嬢写真もHP用ならば店員が撮って、そのまま修正・加工もできちゃうんですから。デジイチ（デジタル一眼レフカメラ）の実力って凄いです！

ネットが一般化する前には『ナイタイ』や『MANNZOKU』などの風俗専門誌がPRに大きな効果をもたらしていました。グラビアや特集なんかも組んだりして華やかでしたよねぇ。この頃はプロのカメラマンが照明をキメたりして、写真も本格的。エロ系の総合誌の名鑑ページでもストロボ・セットを個室内で無理矢理組み立てて撮影していたりしていました。

この時期はまだデジイチが普及していなくて、本格的なフィルムカメラを使っていたのです。そして、時期を同じくして昭和からの手法での表現方法もまだ健在だったんですよ。
その顕著な例がスポーツ紙や夕刊紙のピンクページです。1色（モノクロ）面の広告などは、表情までは“よく分からない（読み取れない）”状態でした。

そういったフィルムカメラの時代には、オレもごくたま～に撮影のマネ事もしていたんですよ。依頼の9割以上はピンサロからで、「今度、写真OKのイイ娘(こ)が入ったからついでに撮っておいてよ」とか「宣材に使う写真を撮りにきて、何でもいいから載せられる雑誌があったら頼むよ」とか。店長から直接に電話で頼まれる事がほとんどでした。

それで指定された店に行って嬢を撮るのですが、ここでもアバウトさは全開です。
「結局、1人しか来てないんだけどいいよね」
とか
「系列店にも声かけたら5人も集まっちゃった。バックを変えて適当にヨロシク頼むよ」
とか、こういうノリが許されていた時代だったんですよ。

背景を変えて写真を撮っておけば、系列店のどの店でも使えるのですから便利です。新聞や雑誌を見て予約を入れようとしても「その日はもう予約がいっぱいです」や「生理休暇です」、「病欠してます」なんてのも大アリ。挙げ句の果てには「ほかにも○△ちゃんとか、いいコもいますよ」と別の嬢を薦められたりして…。

それでも、系列のどこかの店に在籍していればまだマシで「釣り」専用の女のコを専門で扱うモデル事務所もあったみたいで“どう見ても綺麗すぎる”嬢に仕立てあげては「新入店！」と広告を打ってましたね。

オレはそれらの宣材写真を店長がセレクトしている所を実際に目の当たりにしていましたから。そうしたカラクリがあるので「ユーレイ嬢」（実在しない嬢）が生まれるわけです。ただし、この荒業は新聞でしか使えないんですけど（爆）。

つまり大別すると、実在するけども“系列のどこか”にいる嬢、最初から仕込みの嬢、そして“ホンモノ”（←意外と多いw）の３種が広告の中にはいたという事になります。

そのような仕組みは客（読者）も承知の上で、それでも新聞を買うのはお目当ての店がまだ存在しているのかという確認と「本紙持参で○○○○円引き！！」という、今で言うクーポン目当てがほとんど。
新聞に載っていた嬢を指名しては「また、『新聞のおかげで予約は満杯なんですよ、スイマセン』って言われたよ（笑）」と客も重々承知だったんです。非常にのどかな時代でした。

紙質が写真に向いていない事が、役立っていたんですね。今では、ピンサロの広告自体が少なくなっているのが実に淋しい限りですよ。

で、気になるオレへのギャランティ。取材のついでに何人か撮ったりしたのはサービスになる事が多かったですが、店長からの直接依頼で『カメラマンの仕事として』請け負った時には、だいたい撮影後に大1枚の入った封筒を渡された記憶がほとんど。トッパライというやつです。

プラスアルファとして、ごくごく希に「遊んでいって、記事の参考にしてよ」と撮影とは別の嬢を“付けて”もらった事もありました。約得なんですけど、それが度を超えると“風俗ゴロ”みたいなコバンザメになってしまうので、一線だけは超えないようにしていました。恐い、恐い…。

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