現代のカースト制度｜西園寺みやび／キュア＆マジック

現代のカースト制度

2024/05/03 (金) 23:04:34

前回のつづき。

期間工の多くは、地方からの出稼ぎ労働者。

特に、沖縄は、本州に比べて、貧困率が高く、公務員くらいしか、まともな働き口がない。

ま、沖縄は、基地問題とかあって、

本州から手厚い補助をつけてたりするねんけどな。

そのお金は一体、どこに消えてんねやろな。

少なくとも、大多数の貧しい庶民には回ってない。
沖縄の相対的貧困率は、本州の2倍やからな。

※相対的貧困＝国民の所得の中央値の1/2以下の生活をしてる人。
単身で124万円、2人世帯で175万、
3人で215万、4人で248万以下が基準になる。

日本と沖縄の関係は、格差の縮図みたいなもんや。

まともな仕事がないから、貧困率が高く、

中高生が、普通に売??してたりする。
まるで、カンボジアみたいな世界やな。

アフリカでは、豊富な資源が、

悪い奴によって独占されてて、

貧しい人は、ご飯も食べられへん。

沖縄の基地のお金も、そういうとこに流れてるから、格差がなくならん。

だから、貧しい沖縄県民は、本州に夢を見て、出稼ぎの期間工になるわけやけど…

そこでも、搾取の対象であることに変わりはない。

工場の世界には、カースト制のようなものがある。

まずトップが、理系大卒で新卒入社した工場長や、その候補生。

公務員でいうところの国家公務員エリートコースって感じやな。

次に、地方で採用された高卒大卒の正社員。

転勤がない地方公務員って感じ。

さらに、地元で雇った契約社員、

最底辺が、派遣社員と続く。

ここまでくると、人間扱いすら、してもらわれへん。

会社は、正社員を手厚く守るけど、

派遣社員に関しては、使い物にならんくなったら、

工業製品みたいに入れ替えればいい。

だから、体に負担のかかる仕事を、非正規社員に押し付ける。

で、体が壊れたら、契約を打ち切ればいい。

この場合、労災を使うのが筋やろ？

だから、労働者は、労災を使うために、

派遣会社に請求をかけるわけやけど、

そのためには、派遣会社が、派遣先企業に事故のことを聞かなあかん。

でも、派遣会社は、派遣先企業の言いなりやから、

派遣先企業が「派遣社員の怪我は、うちの業務に関連するものではありません」って言ってしまえば、全て揉み消される。

酷いとこやと、労働者が告げ口せんように、

病院までついていく、恐ろしい派遣会社もあるらしいわ。

ここまでくると、なんのための労災か分からんよな。

労災を受けれんかった労働者は、仕事もできんわ、

金がなくて、治療もできんわで、生活保護を頼るようになる。

つまり、会社が使い捨てた人材の面倒を、国民の血税で見てるってこと。

本来、壊れた労働者の面倒を見るのは、会社側なはずやねんけどな。

会社は、労災も使ってないから、なんのお咎めもなしや。

ほんま、AHOくさい世の中やで。

続く。