真面目に頑張っても報われるとは限らない｜西園寺みやび／キュア＆マジック

真面目に頑張っても報われるとは限らない

2024/05/03 (金) 08:00:31

元々、非正規雇用は、家計のサブで働く人だから、

高い給料を支払わない代わりに、

シフトに自由を与えるということで、

パートやアルバイトという働き方が生まれた。

しかし、最近は、シフトに融通が効かないのに、非正規として働く人が多い。

フルタイムパートとか、意味不明だ。

短時間だけ働けるのが、パートのメリットなのに、

フルタイムで働いてたら、

不自由な環境で、安い労働力を売ってるだけでしょ？

でもまぁ、正社員も紙一重なんだよな。

一応、労働法で、正社員とパートの違いは、

無期雇用か有期雇用かの違いだけであって、

ボーナスの有無や、転勤の有無などは関係ない。

2000年代は、雇用環境の悪化に歯止めが効かなくなった。

この頃に大学を卒業した世代は、氷河期世代と呼ばれ、地獄の苦しみを味わった。

2008年は、リーマンショックによって、

多くの日雇い労働者が、住まいを失う。

派遣切りで住まいを失い、日比谷公園の日雇い派遣村に群がる失業者たち。

その横で、高そうなスーツを着て、

官公庁の建物に向かうエリート官僚たち。

当時の私は、高校受験の年だった。

中学生ながら、日本の格差に失望した。

なぜなら、格差は、アメリカやイギリスなど、遠い国の話だと思っていたからだ。

アメリカは究極の資本主義やし、

イギリスは階級社会やから、格差があるのは理解できる。

でも、日本は皆平等で、一億総中流って言われてたやん。

だから、あのニュースを見た時は、

それが日本で起きていることだと信じることができなかった。

私は、大人たちによって、

「この世は真面目に生きてさえいれば、

最低限の生活は保障される」と洗脳されてた。
でも、あの時、それが嘘ってことに気がついた。

…日比谷公園で炊き出しの行列を作る失業者たちは、全員、不真面目に生きていた人たちなのだろうか？

そこで、私は、社会に対して、強い疑問を持つようになる。

こんな理不尽な世の中を許しても良いのだろうか？

私は、失業者ではなく、高そうなスーツを着てる官僚側の人間になってやる。

そして、この?みたいな世の中を変えてやるんだって思って、受験を頑張ってたな。

そして、氷河期世代を切り捨てた結果が、

空前の人手不足社会だ。

労働者を機械部品のように扱ってきた会社や業界では、

人手不足倒産が相次いでいる。

きっと、人を使い捨てにしたツケが回ってきたんやろな。

氷河期世代が、先行き不安で、出産を控えたことは、

日本の人口動向に、かなりの悪影響を与えてる。

その氷河期も、そろそろ子供が産めんくなってるからな。

で、ワシらゆとり世代に期待してるやろ？

でも、ワシらゆとり世代の女性が、2-3人産んだところで、

どのみち、この国の人口は減る。

ここまできたら、わざと日本を潰しにかかってる奴がおっても、おかしくないって思っちゃうよね。

続く。