これまでにラブドールの購入経験がない方であれば惑わされやすいのがラブドールのマーケットです。ネットでラブドール販売サイトを見ていると、「見た目は同じ」でも価格が全く異なることもしばしば。
ポイント
出荷前に自分が購入した商品の写真を送ってくれる販売代理店と取引きすることでリスクを減らすことができます。
現在主流のTPE(エストラマー)は日本製素材が安心
ラブドールの素材としては世界的な主流となっているのがTPE素材です。ラブドールに興味のある方なら一度は目にされたことがあると思います。
シリコン素材との違いは別項目で説明しますが、そもそもTPEはリサイクルが可能な材料です。
したがって低コストのラブドールを販売している業者の場合、考えられるのは
・何度も溶かしたTPE素材の再利用でコスト抑えている
可能性が高くなります。
一部の小規模な工場などでは、廃棄されたラブドールなどを原料として新しい商品が作られています。この場合、何度も溶かしたTPE素材からは人体に有害なガスが発生する上に、ドールにも匂いが付着してしまいます。
ドールの見た目だけでは判断できませんので、正規代理店からの購入でこのリスクを避けることが可能です。
TPE素材はグレードによって「医療級」と「工業級」に分類されます。日本国内で生産されるTPE素材と中国国内生産のTPEには大きな品質差があるのはあまり知られていないかも知れません。
ラブドールの大手の中国メーカーは日本輸入したTPE素材だけを使って生産しています。それに比べて中国の小規模なラブドールメーカーなどは、ほとんどの場合リサイクル素材のTPEを使用しています。
当然それがラブドールの大きな販売価格差となって現れることに。「TPE素材」と明記していても、それだけでは安心材料とはなりません。
安全なTPE素材だけを使用している、そんな大手メーカーの商品を選ぶようにしましょう。
ラブドールの内部骨格など見えない部分での品質差
実はラブドールの価値は外から見えない部分にもあります。ハイエンドなラブドールであれば必ず付いているのが「骨格」です。この内部骨格には樹脂や合金・ステンレスなどが使用されています。
この骨格部分の調整は良質のラブドール生産では欠かせない部分です。(高い技術力と経験値が必要となります)生産コストだけを下げて販売しているメーカーにはこのノウハウはありませんので、結果として持久性のないドールしか生まれなくなってしまう大きな原因ですね!
また最近流行りのオプション「スタンディング」(ラブドールの自立機能)ではステンレスなどの金属部品が数多く使われます。
このようなオプションが進化すればするほど、メーカーサイドにはより高度な技術が求められるようになるのは当然。
また低品質なドールを生産している工場では、TPEドールとして販売するのに中にはPVC(ポリ塩化ビニール)を使うところも…もちろんこんなドールはすぐに壊れてしまうでしょうね。
ラブドールはこのように目に見えない部分での品質差も大きく出てしまう商品です。
シリコンヘッドとTPEボディーの組み合わせが現在のハイエンドラブドール
現在ほとんどのラブドールはTPE素材で作られています。シリコンと比較すると原料費が安いこともありますが、TPE素材には「温まると軟らかくなる」というラブドールボディーには一番適している、という理由も。
世界中でもシリコンドールだけを作っているメーカーは数社しかありません。日本では有名なオリエント工業などがそうですね。
シリコン素材は丈夫ですがドールとしてのさわり心地などの「肌感覚」ではリアル感に欠けてしまいます。セックス感もよくありませんので絶対にTPE素材がおススメです!
また重量面でもシリコン素材だとドールそのものがとても重くなってしまいます。そして肌質は硬めです。(最近ではシリコンドールのデメリットも改善されてきているようです)
ではシリコン素材を利用するメリットはどこにあるのでしょう?
それはヘッド部分でのシリコン素材の利用です。素材の硬さがある分、顔の細かな表情の表現など、繊細なディテール部分を作り込みやすいのが硬いシリコン素材のメリットです!
細かなメイクを施したり、表情の作り込みなどに向いているのがシリコン素材だということです。そこで生まれたのがシリコンヘッド+TPEボディーを組み合わせたラブドール。
2020年10月現在の最新トレンドともいえるのがこの組み合わせです。アダルトグッズ展覧会などでもこのタイプのドールの出店が数多く見られました。
もし予算が許すようであれば是非このタイプのラブドールを選んでみてくださいね!
ラブドールは現物を見て選ぶことができない商品です。特に初めての購入を考えている方には知って欲しい情報をお伝えしました。
今後もこのコラムでは毎月ラブドールの最新情報を公開していきますのでご期待ください!