みなさんは、AV男優に対してどんなイメージを持っているだろうか。
「AV女優とセックスできてうらやましい」
おそらく、こんなイメージをもっている人がほとんどでしょう。
しかし、僕がカメラマンとして見てきた彼らの姿はちょっと違っている。
ひと言で言って、AV男優は過酷な仕事である。
僕は撮影現場で彼らを見て、AV女優とセックスできてうらやましいと思ったことは一度もない。
だけど、正直言って顔もきれいでスタイル抜群、おっぱいも僕好みで巨乳のAV女優を見ると、抱きたいと思うのは当たり前のことだ。
だから、プライベートでお付き合いできるなら最高だけど、AV男優としてAV女優とセックスするのはちょっと遠慮したい。
まず、撮影現場には大勢のスタッフがいる。
そして、熱を感じるくらいの照明が当たっている。
そんな中でセックスしても楽しいはずがない。
第一、普通の男だったら大勢の人が見ている前ではまず勃起しない。
しかし、そういう状況で勃起を要求されるのがAV男優なのだ。
これが楽しいセックスのはずがない。
撮影は10時間以上に及ぶことが多いが、その間いつでも監督の声がかかれば勃起しなければならない。
1日に何度も射精して、それでも監督の要請があれば勃起させなければならないのだ。
もし監督の要請があっても勃起しなかったら、無名のAV男優なら怒鳴りつけられるだろう。
もうこれは肉体労働者と言っていい。
これがAV男優の実態である。
だからAV男優は日々勃起力アップの努力をしている。
その方法はいろいろだが、聞いていると涙ぐましいものもある。
カメラマンだった当時に聞いた中で、今でもよく覚えているのが「P筋鍛錬法」というやつだ。
PC筋というのは睾丸と肛門の間にある筋肉で、この場所は俗に「アリの門渡り」と呼ばれている。
このPC筋は、普段は意識することがない筋肉だけど、オシッコをしていてオシッコを止めたいときに使う筋肉といえば、男ならわかるはずだ。
PC筋を鍛えると、ナントカ平滑筋とかいう筋肉を弛緩させることができるので、勃起力が増すらしい。
ペニスが勃起するにはペニスの中にある海綿体組織の毛細血管の中に大量の血液が流入する必要があるのだが、この平滑筋を緩めることで、海綿体に血液が流れ込むらしい。
詳しいことはわからないけど、PC筋という筋肉は、こういった作用をするために重要な働きをする。
では、PC筋はどうやって鍛えればいいのかと言うと、肛門を締めたり緩めたりするだけで鍛えられるそうだ。
まず5秒間肛門を締めて5秒間肛門を緩める。
これを交互に繰り返すだけだから、いつでもどこでも簡単にできる。
歩いていても電車の中でも、仕事中でもテレビを見ていても、人と会っている最中でも鍛錬が可能なのだ。
少しでも回数多く肛門を締めれば、それだけPC筋を鍛えられるので、勃起力に自信がない人は早速今からでもやってみてはいかがだろう。
また、勃起力をアップさせる方法として、「テストステロン補充療法」というのがあるらしい。
テストステロンとは男性ホルモンの一種で、これがあるおかげで男性らしい体つきになり、男性らしい思考をすることができる。
このテストステロンは加齢とともに減少していくので、中高年になるとお腹が出てくるし勃起力も低下する。
これを若い頃のような体型に戻し、勃起力をアップさせたいなら、テストステロンを補充すればいいわけだ。
ただし、テストステロンは補充をやめれば勃起力も元に戻ってしまうし、なにしろお金がかかる。
また、テストステロンを外から補充すると、体がなまけてしまってますますテストステロンの分泌量が減るという弊害も起こりかねない。
さらに、テストステロン補充療法を行うと、前立腺肥大や前立腺がんの進行を早める危険があることも最近の研究でわかっている。
つまり、テストステロン補充療法は、手っ取り早く勃起力を回復できる反面、体にリスクもあるということになる。
僕がカメラマンだった時代に、この療法を受けたAV男優がどれくらいいたのかわからないけど、まさに命がけといってもいい状況なのである。