私にも色々あるんだよ、そう、色々ね
「色々あったんだよ私も……フッ……」感を出したサブタイトルにムカついた人もきっといるだろう。書いている私も自分で腹が立ってきたくらいだ。
つい先日池袋北口のオナクラを辞め、新しい店舗を探していた。
体験入店にもいくつか行ったりもしたのだが、なんだか稼ぎがパッとしなかったのである。
なんやかんや、池袋のオナクラ店の客入りが良かったことに気付く。
「体験入店!新人!」なんて言えば大抵は予約が入って、そこそこの金額を持ち帰ることができるのだが、体験入店したお店はとことん稼ぎが悪かった。
ほとんどオナクラ店として稼働しておらず、ヘルスがメインの店だったり、女の子が系列のオナクラとヘルスを掛け持ちしているのが当たり前だったり……。
面接時に「ヘルスとの掛け持ちになるけど、いい?ほとんどオナクラの仕事なんてないんだけど」とハッキリ言ってくるところもあったくらいだ。
時代的にも、あまりオナクラブームでなかった時かもしれない。この頃はオナクラの求人なんてあまりなくて、ホテヘルかデリヘルの求人ばかりだったのだ。オナクラよりもそれらが流行っていた、と言ってもいいかもしれない。
「もうオナクラはダメなのか……」とガックリと肩を落とすしらいし。
完全な逆恨みだが、「あのお偉いさんに会わなければもう少しオナクラライフ延命できたよな」なんて思い始めてくる。
探しても探しても見つからず、ヘルスに勤務するか……という迷いさえも出てきた。
オナクラよりも、ヘルスの方が稼げる金額は圧倒的に大きい。いっそのこと覚悟を決めてヘルスに行ってしまおうか悩んでいた。でも最後の踏ん切りがつくまでに、時間がかかった。
そこでなるべくソフトサービスのヘルスを探すと、まぁ出てくる出てくる!
そこでゴムフェラのヘルスを見つけて、問い合わせてみる事にした。
これなら私にできるかもしれない、と密かな希望を抱いていたのである。軒並みオナクラに縁がなかったため、副業がやっと見つかる事にほっとしている自分がいた。
しかし探せばオナクラに、ソフトサービスのヘルス、ハードサービスのヘルス、ソープ、etc……どれだけ日本はエロ大国なのかと不安になった。
エロ業界だけでも一体業種がいくつあるんだよ!と若かりし私は思ったのである。
この頃はホテヘルとデリヘルの違いさえ分からなかった。まだギリギリ清純派だった頃だ。
「さんざんチ〇コしごいておいて何を言う」と思われるかもしれないが、本当にギリ清純派だったのだ。ソープランドが本番行為がOKだということも、知らなかった。
こうしてしらいしは、風俗嬢としての階段を淡々と登っていくのだった。大人の階段に、またもう一段登ってしまったのだ。
大人の階段というのは実に残酷で、一段でも上がってしまえばそれ以上は下がることは出来ない。そんなことはこの頃から少しずつ分かっていた。
だからホテヘルまで進んでしまう自分に、少しの罪悪感を抱いていた部分もある。
「早く稼いで、すぐ辞めよう!」どこかで言っていたような言葉を、繰り返し唱える私なのであった。
「君ねー……ウチの雰囲気とは合わないと思うよ」
まさかの面接落ちである。この事態にはクソワロという言葉がよく似合う。
ホテヘル未経験なのに、まさかの面接に落ちるという予想外っぷり。
どうやらこのゴムフェラヘルスは「黒髪・ロリ・風俗未経験」を求めていたようで、全てに当てはまっていない私は秒で面接に落とされるのである。
(ロリってこんなん?)
まず風俗の面接に落ちるということに驚いた私は、これ以上言葉が出なかった。きっと酷い顔をしていただろう、開いた口が塞がらなかった。
しかしそこの店長さんは「せっかく面接にきてくれたから」ということで、他の店舗へ紹介をしてくれたのだ。
「ここならきっと君の雰囲気にあってるよ」と、ヘルス店のHPを見せられる。
しかし私は「ゴムフェラ」だからここに来たのである。紹介された店舗は系列でもなんでもなく、一般のホテヘルだった。
ゴムフェラじゃないから嫌です、と言おうとしたのだが気付けばその店長さんは勝手にその店にアポを取っていたのである。断る時間は、実に0分だった。
「じゃ、今から面接してくれるらしいから!」と勝手に段取りをされ、「いや、いいわこのボケ!」とは言えない状況に陥る。
これでもうお分かり頂けたと思うが、ホテヘルデビューは実に不本意だったのである。
断り切れなかった自分も悪いが、いくらなんでも強引すぎやしないか。紹介料とか発生してたのかな、と今になって思う。
ぐるぐる色々な事を考えているうちに、その店舗の面接担当がご丁寧にお迎えに来た。
なんか今にも死にそうなおじいさんで、私はとても不安になった。
結構イケイケなヘルスのHPだったため、それと中の人が全く合ってなかったのである。
「こんな死にそうなじいさんがあの店を運営しているのか……?」と思ったら、更に不安になった。
そしてしらいしはまんまと連行されるのである。ドナドナされる子牛の気分が痛い程分かった。「ドナドナド〜ナ〜♪」という感じだった。本当に。
そこは池袋北口並みの魔界でござい
(ここで池袋北口の風景をおさらいしておきましょう)
ドナドナされた場所は新大久保の雑居ビル。これがありえないくらいきったねーのである。
一体創業何年なの?と疑いたくなるようなきったねービルにきったねーフロア。
事務所もきったなくて、待機所もとにかく古かった。天井が低くて、蛍光灯がついているのに薄暗いのである。
更に日の光が入らない為、「ココハ収容所デスカ?」と尋ねたくなるレベルだった。
きったねー事務所にはきったねー古びた漫画が置いてあって、「巨◯の星」とか「はだし◯ゲン」、「ド◯ベン」やらが置いてあるのだ。そんなん置いてあっても、喜ぶ女の子一人もいないだろ。
そして棚にはあの有名なホスト漫画、「夜◯」や煌びやかなホストが載った雑誌などが陳列されており、ホスト狂い養成所のニオイがした。
そう心の中で毒づいていると「おはよー」と寝間着姿の女の子が待機所から出てきた。どうやらここで寝泊まりしているらしい。
「こんなきったねーところでお前さんは寝ているのか……!?」と驚くしらいし。しかもなんだろう、その女の子、申し分ないのだけどすごくスレている感じがする。
可愛いショートパンツの寝間着なんだけど、足に数か所、ダニの刺し跡みたいなのがあるし。絶対ここ、ダニいるんだろうなぁ……と冷静に考えていた。
そしてここで寝泊まりをしているなんて、やっぱりホスト狂い養成所かもしれない!勝手にそんなことを考えたりしていた。(だって立地も新大久保ですしおすし)
私は、池袋北口とほぼ同等の魔界へ足を踏み入れてしまったようだ。安易な気持ちでホテヘルの面接に来た自分をぶん殴りたい!そう思った瞬間だった。
あれよあれよという間にお客様からの予約が入り、新大久保のラブホテルへドナドナされるのだった。まぁホテヘルだから自力移動なんだけどさ。
こうしてしらいしは、拒否る間もなく、ホテヘルデビューしてしまった……。
遂にセカンドステージへ進んだしらいし、これからどうなる!?次回へ続く!
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