現在はマッチングアプリが主流ですが、いまだに出会い系サイトにハマってしまう男性も少なからず存在します。
私は20代のとき、出会い系サイトのサクラのバイトを3年以上していました。
今回は、私が体験したサクラの特徴と裏側をお話したいと思います。
サクラの勤務形態は基本ゆるい
あるバイト求人誌に、データ入力の仕事を募集していたので応募したところ、さっそく面接に来てほしいと言われたので、都内にある雑居ビルに面接に行ってみると、プロレスラーみたいな体格で強面の男性が出てきてビックリ…!
ビクビクしながら仕事内容の説明を受けて10分。
「あ、これ出会い系サイトのサクラのバイトだわ…笑」
すぐに、やばいバイトだと思いつつも
「メールのやりとりをするだけで時給1300円ももらえるのか…」
と思った私は、その場で採用されたのでそのまま契約をしてしまいました。
面接後すぐにオフィスを紹介されると、ざっと100人以上はいたでしょうか。
20代〜30代の男女が黙々とパソコンをカタカタしていて異様な雰囲気です。
よく見るとサイトごとにグループに分かれていて、グループのことを「島」と呼んでいました。
その島は5つあって、ひとつの島に10人前後のバイトが集結して仕事をしていました。
勤務時間は日勤と夜勤に分かれていて、日勤は12時〜21時で夜勤は21時〜6時でした。
ちなみに、夜勤だと時給が1500円になります。
職場の稼働時間が24時間体制なので基本2交代制勤務でしたが、バイトが少ない日中の時間帯は運営スタッフが出勤して仕事をしていました。
休憩時間は1時間とタバコ休憩のみ。
あとは、ひたすらパソコンと睨めっこです。
男女比は、だいたい男性が8割で女性が2割ほど。
学生やフリーター、売れてない役者やミュージシャンなど色々な人が働いていました。
バイト以外に30代〜50代の運営サイトのスタッフも男女あわせて10人以上いて、バイトと区別するためなのかスタッフはみんなスーツを着ていました。
余談ですが、社長は大柄の男性で怖い系の人だとビクビクしていましたが、かなりふくよかな普通の熟女で驚きました。笑
文章力とタイピングスキルは必須!
主な仕事内容は、男性客と日常会話からエッチな話まで携帯(当時はガラケー)またはパソコンでメールのやりとりをするだけ。
とくにノルマはありませんでした。
まずは、登録しているすべてのお客様に「一括送信」をすることから始まります。
「今日ヒマ?」
「エッチしたいよー」
「セフレになろうよ!」
適当にエッチな誘いのメールを送ったら、お客様からの返信を待つ。
返信がきたら、ひたすらメールを長引かせて会う話が出てもうまくかわす。
こちら側はお客様にどんどんポイントを買わせることが目的なので
「会おうよ!」
「連絡先交換しようよ!」
と言われても、うまく断って話を変える。
「写真が見たい!」
「声が聴きたい!」
と長くやりとりをしているVIP客に対しては、バイトリーダーまたはスタッフが直接電話をしたり、手や足といった箇所を撮って送信したりしていました。
文章力があればメールを長く続けて男性にポイントを使わせることができるし、タイピングスキルがあれば短時間で大量のメールを送信することができるので、このようなバイトは職場から重宝されバイトリーダーに昇格するのも早かったです。
詐欺系の出会い系サイトは料金が高すぎる!
出会い系サイトの特徴を挙げると、まず男性会員より圧倒的に女性会員が少ない。
そして男性会員は有料制で、女性会員は無料なのが大きな特徴になります。
料金体制は、出会い系サイトを使う分だけポイントを購入する「ポイント制」が多いです。
それと、サイトの料金が高くて1通送信するだけで300円〜500円もします。
悪質サイトになると1通1000円も取られます。
しかも、送信するだけでなくメールに貼付されてる写真や動画を見るだけで300円〜500円します。
アダルト掲示板といったカテゴリーもあって、エッチな書き込みやアダルト画像の投稿も多いです。
一般女性は警戒心が高いので、「連絡先交換しよ!」「今から会えない?」など積極的すぎる女性がいたら注意しましょう。
あと、プロフ画像もネットから拾ってきた画像が多いため、スタイル抜群の美人やアイドル並みにかわいい女性がわんさかいます。
服がはだけていたり、狙ったように谷間などを載せてるプロフ画像にも要注意です。
退職を決意したあの日
バイトを始めて2年半。
私がバイトリーダーに昇格したころ。
「もうこの仕事はやめよう」
と思った出来事がありました。
あるバイトの子が
「今回の待ち合わせ場所は、この会社の窓から見える場所にしました!」
バイトの子が指差す方向を見ると、オフィス前にある商業施設の入り口にポツンと立っている男性がいました。
大きなリュックサックを背負って深く野球帽をかぶり、いかにもアキバ系のオタク風の男性で年齢は40代〜50代だったでしょうか。
その姿を見ながらバイトの子たちは
「あいつ、マジで来やがった。笑」
「何時までいるか賭けようぜ。笑」
この男性は長年メールのやりとりをしていたVIP客で、私もよく知っているお客様だったので、実際男性のオロオロしている姿を見るとすごく胸が痛み罪悪感でいっぱいになってしまいました。
この頃から運営者や詐欺に加担していたサクラも逮捕されるようになっていたこともあり、会社には何も言わず逃げるように辞めました。
仕事自体は向いていたと思うし、人間関係も良好で楽しかったですが、あくまでも出会い系は詐欺行為。
エッチが目的とはいえ人を騙してお金をもらうのは決して気持ちいいものではありません。
この出来事をきっかけに出会い系サイトのサクラを卒業することができて良かったです!