アメリカの大学デモについて思うこと｜西園寺みやび／キュア＆マジック

アメリカの大学デモについて思うこと

2024/05/10 (金) 08:45:10

前回の続き

※今日はシステムの都合上、明朝体やけど、気にすんな笑

アメリカの名門校で、デモが相次いでいる。

そのデモは、逮捕者が出るほど激化していて、

今年の11月に予定されている大統領選にも影響を与えることになるだろう。

アメリカの大学は、さまざまな民間企業の寄付を受けていて、

その中には、一般企業だけでなく、

軍需産業からの寄付もある。

昔は、軍産複合体といって、

武器で利益を得る企業が、政治経済と繋がって、密な関係にあると言われていた。

しかし、今は、軍産に「学」が加わり、

教育機関でさえも、軍事産業の利益に依存するようになっている。

それだけ、軍事に関わる予算は大きく、

世界の軍事費4日分で、世界中の子どもたちが、学校に行けるようになる。

どちらが有用な使い道か。

そんなことは、小学生でも分かることなのに、

世界のお偉いさんたちは、小学生でも理解できるレベルの分別さえも、つかなくなっているようだ。

今回、アメリカの学生たちが声を上げたのは、

まさに、軍産学複合体問題である。

軍事産業の寄付金で勉強することは、

間接的に、戦争に加担しているのと同じではないか？

それが、今回のデモの発端なのである。

生粋の日本人である私は、デモと聞くと、

反社会的なものを想像してしまう。

しかし、正しい方法で行なった場合は、

国民の権利として認められている。

今回のデモは、いくらなんでも、やりすぎだ。

デモをやるのは勝手だが、学びたい学生の学ぶ権利を侵害して良い理由にはならない。

実際、このデモは、正しい方法で、やっていないから、

たくさんの逮捕者が出ている。

確かに、表現することは大切だが、

逮捕されてまでやることかと言われたら、

それは違うと思う。

逮捕されて、有罪になれば、自分の将来にまで、悪い影響が出る。

しかし、これは良い兆候でもあると思っている。

米国民がメディアの洗脳から解かれたということだからな。

イラク戦争の頃は、報道規制が厳しかったのかもしれないが、

今は、誰もがスマホで発信できるようになっていて、

情報統制が難しくなっている。

とは言っても、それまで軍事で利益を得ていた者たちの影響力は大きい。

先ほども書いた通り、軍需産業は、

政治的、経済的に、かなり強大な力を持っていて、

その気になれば、市民を鎮圧することも容易いだろう。

きっと、この手の連中は、

世界中の人間を殺し尽くすまで、

利益追求をやめられないはずだ。

爆弾の雨が降り注ぐ中、敵も味方も全滅だと知って、初めて世界から戦争がなくなった。

つまり人間が全滅しない限りこの地上で起こる戦争は終わらない。

自分たちを滅ぼさなければ戦争という問題解決手段を捨て去ることが出来ない。

本当に人間はそれほど愚かな生き物なのでしょうか。

※手塚治虫オフィシャルサイトより引用

私は、人間がそこまで愚かな生き物であると思いたくないが、

今の現状を見てると、この世に存在する全人類を殺し尽くすまで、戦争が終わらないような気がする。

そんな世界であることが、とても悲しい。