松本人志の予後｜西園寺みやび／キュア＆マジック

松本人志の予後

2024/05/10 (金) 12:11:30

性加害報道について、松本人志は文春側を提訴。

松本は、証言者である女性を実名公表しろって言ってるらしい。

今回の裁判の争点になるのは、文春に書かれた内容が事実であったかどうかである。

仮に、事実無根であったことが証明されたとしても、

彼が以前のように、芸能界に復帰することは難しいだろう。

芸能人とは、スポンサーがいてこそ成立するもの。

いくら芸能の才能があったとしても、

スポンサーに気に入られなければ、仕事は入らない。

正直なところ、私は芸能界自体が、

すでに終わりかけてると思ってる。

ジャニーズの加害問題や、宝塚のいじめ自殺問題に、歌舞伎役者の不祥事の連発、

そして、松本人志だ。

これだけ、世間でコンプライアンスだの、

法令遵守だのと言われて変化してきたのに、

芸能界だけは、何も変わっていない。

今や、コンプライアンス意識の低い会社は、

リスクの高い会社という常識が浸透してる。

株主も、そんな会社にお金を払わないし、

人も集まらない。

そんな社会で、いじめだの、パワハラだの、

性加害だの、コンプライアンス違反な芸能人に、

金を払いたいと思う企業はいないだろう。

最近は、スポンサー料が高い芸能人やテレビに依存しなくても、

より宣伝効率の良いツールがたくさんある。

例えば、家具メーカーなら、

家具について配信してるYouTuberに、

自社の商品を紹介してもらう。

すると、ルックスがいいだけで、家具の素人な芸能人が宣伝するよりも、

家具系YouTuberが宣伝した方が、信ぴょう性が増す。

しかも、その動画を観に来る視聴者のほとんどは、家具が好きで、

日頃から、そのYouTuberの動画をチェックしている人が多い。

つまり、その動画の視聴者は、高確率で家具に関心がある人で、良い商品があれば買いたいと思っている人。

ちなみに、私の仕事は、まさにその戦略を考えることだ。

どうやって店を知ってもらって、来店に繋げるかを考えるマーケター的な仕事も、

私が請け負っている仕事のうちの一つである。

今回、芸能界が終わり始めてるのも、必然と言えるだろう。

今まで芸能界が好き放題しても、咎められなかったのは、

それだけ、芸能人の力が大きかったからだ。

ネットもない時代、宣伝ツールはテレビや新聞に限られ、

仮に、芸能人が不祥事を起こしても、

ここまで拡散されることはなかった。

しかし、テレビに変わるツールが増えて、

芸能人の力は弱くなった。

むしろ、無駄に高い広告料を取るだけで、

それに見合った宣伝効果が得られなくなり、

テレビに入るスポンサーの数は減っている。

結果、番組制作にもお金を注ぎ込めなくなり、

さらに番組がしょぼくなって、テレビ離れが進むと言う悪循環だ。

きっと松本人志は、名誉を挽回して、

芸能界に復帰するつもりなのかもしれないが、

一度ついた負のレッテルを剥がすことは難しい。

かと言って、文春に、相応の損害賠償を求めることも難しい。

よほどのことがなければ、事実上の引退になるんじゃないかな。