武器に安全性もへったくれもあるか、ボケが。｜西園寺みやび／キュア＆マジック

武器に安全性もへったくれもあるか、ボケが。

2024/05/09 (木) 08:00:30

我々が思っている以上に、テレビの情報はテキトーだ。

イラク戦争における報道統制は、かなり厳格なもので、米軍にとって都合の悪い情報は隠蔽されている。

その背景には、ベトナム戦争での失敗がある。

唯一、アメリカが負けたと言われる、

ベトナム戦争の敗因は、情報だった。

ベトナム戦争では、ジャーナリストが自由に報道することができた。

そこで、ジャーナリストたちが報道したのは、

米軍による、理不尽な虐殺だ。

その虐殺にブチギレた米国民たちは、

アメリカ政府に、戦争をやめるよう訴えた。

これ以上、政府が米軍に資金援助をすれば、

国民の怒りに、歯止めが効かなくなる。

そして、米軍への支援金が止まり、アメリカは戦争に負けた。

その反省が、悪い意味で生かされたのが、イラク戦争だ。

イラク戦争では、ベトナム戦争での失敗を生かして、厳格な報道規制が敷かれた。

イラク戦争は、アメリカ人にとって、正義の戦争であったはず。

イラクにあると言われている大量破壊兵器の破壊。

これがイラク戦争におけるミッションだ。

しかし、現場の兵士が目にしたのは、

凄惨な虐殺現場と化す戦場だった。

殺さなければ、殺される。

そんな極限状態で、正常な判断ができる兵士は、ごく一部だ。

罪のない市民も、疑わしくは皆殺し。

しかも、殺すだけ殺して、

大量破壊兵器は見つからなかった。

いたずらに人の命を奪っただけの愚かな戦争だったのである。

その結果、多くの人が理不尽に殺され、

生き残ったアメリカの帰還兵は、

今でも精神疾患や依存症に悩まされている。

正義だと思ってやったことが、ただの虐殺だった。
この事実は、特に、帰還兵を苦しめている。
これを、良心の傷という。

外傷や通常のPTSDの場合、軍の病院で治療することができる。
しかし、戦争を正しいことだと思っている軍の病院で、
帰還兵の罪の意識を認めるわけには行かない。
ゆえに、罪の意識に苛まれる人に対する治療は困難を極めるのである。

イラク戦争で使用された劣化ウラン弾というヤベェ武器に関する情報も、隠蔽されている。

劣化ウラン弾とは、核燃料を作る際にできる放射性廃棄物から作った武器のこと。

硬い装甲を破ることに特化した、

攻撃力が高めの武器である。

アメリカは、安全性が高い武器だと言っているが、

人を殺傷する能力しか持たない兵器に、

安全性も、へったくれもあったものか。

本当に安全な世の中にしたければ、

最初から、武器なんて、作らなきゃ良い。

続く。