こんにちは、元看護師の薫です。看護師になる前は「医師はインテリ」の印象が強かったのですが、看護師になるとその印象は全く逆になりました。中には真面目な先生もいるのですが、私の周りには変態かピーターパン症候群の医師が多かったです。今回は「女は20代に限る」がモットーの医師をご紹介しましょう。
女の敵とおじさんキラー
K医師45歳はイケメンではないですが、筋トレが趣味で周りには常に人がいるようなリア充タイプです。そんなK医師は女性看護師が入ってくると、男性集団の中心で点数化し「女は29を超えたら女じゃない」「おばさん看護師は話しかけてくるな」と豪語する医師でした。
しかしこのK先生の奥さんは、「美人」なわけではなく、素朴な普通の40代という感じで、そのことだけが30歳を超えた看護師たちが唯一K医師を認められる部分でした。医師はそのステータスだけで、どんな女性もよりどりみどりですからね。
そんなK先生を中心に、春になると「あの看護師が可愛い」「あの子がいい感じ」という話が聞こえます。そのおじさんたちが特に可愛がる看護師がいました。忘年会や新年会ではおじさんたちが周りを取り囲み、いつもニコニコしている看護師O。仕事中もパソコン前に看護師Oが座ると、その横はおじさんたちの取り合いです。その中にはK医師も入っています。
そんな可愛いOさんは、おじさんたちの扱いも上手です。
「私、この処置ついたことないのでご教授お願いしまーす」と小首をかしげると、おじさんたちは大喜びで指導を始めます。
処置が終われば
「先生は本当に仕事早いですよねー、素敵」
「処置が早いし綺麗です、先生」
「先生やさしいから好きー」
など笑顔で言われ、おじさんたちは大喜びで仕事に励んでいました。
仮眠を邪魔する物音
夜勤中の3時、病棟にふらふらと研修医の先生が現れ
研「仮眠室で最近眠れないんです」
私「ん?」
研「K先生が仮眠室でヤッてるんですよ」
私「ウソ?」
研「本当です、マジでやめてほしい。やっと寝れると思って仮眠室行っても、ベッドはギシギシいう音するし、なんなら女の子の喘ぎ声とか普通に聞こえますから」
私「うわー」
研「悲惨でしょ?今もヤッてるんでここに避難してきたんです。どうせ仮眠もとれないし」
総合病院の当直室は病院の一角にあります。
廊下の奥にシャワー、各部屋にはベッドとテレビと洗面台のみの一室です。壁は薄いですが、隣の部屋から物音を聞いたことはありませんでした。
こんな話は、看護師たちの大好物です。一緒に仕事をしている看護師たちが、いつのまにか研修医を取り囲み、具体的に内容を聞いていきます。
しかも、この研修医だけでなく他の医師たちも知っていたのです。
研「マジできつい」
医師「俺も隣で当たったことあるわー、しかも我慢せずに声出してない?」
看護師「えー」
医師「いや、マジで。K先生はわざとヤッてると思う」
看護師「そんな馬鹿な」
「相手の女の子は看護師のOさんでしょ?部屋から出てくるとき鉢合わせしたことあるし」という話が出て、おじさんキラーの看護師Oがその女の子であると院内でも噂となりました。
病院で働くスタッフの不倫はとても多いです。その中でも、医師同士や医師と看護師が多いですね。この職種は夜勤もあるので、今回のように病院内でヤッていることも多いです。
今回は仮眠室でしたが、病室を使ったり、手術室や処置室など夜間に誰もしないところを利用する医師は多いです。人に見られたい願望もあるのでしょうか?
別の日には徹夜明けのU先生が病棟に上がってきて
U「イライラする」
私「どうしました?」
U「仮眠室でヤッてるんよ。俺は徹夜明けだっつーの!あいつ仕事中じゃないんか!」
と激怒。
11時、明らかに業務時間内ですが仮眠室でセックスをしているようだと。
うるさ過ぎて壁をドンと叩いて出てきたけれど、物音が治まることはなかったとのこと。
看護師Oが夜勤明けなので、その時間に一発やっていたのでしょう。
仮眠室は午前中に掃除が済んだあとは、自由に使うことができます。徹夜明けの医師が帰る前に仮眠を取っていくこともあります。
不倫の末路は悲惨
その看護師Oが突然退職し、同期や仲の良かった同僚たちとも一切連絡を断って音信普通となりました。
「奥さんに不倫がバレたのでは?」
「職場で有名になりすぎて居づらくなったのか?」
など看護師Oについていろいろ噂が出ました。
看護師Oのファン化していたおじさん医師たちも、ショックのあまり「どうして辞めたのか」を看護師たちに繰り返し聞いてきましたが、本当に誰も知りませんでした。
そんなざわついた期間、K先生はゲッソリと痩せ、いつもおしゃれだった服装は冴えなくなりました。
おしゃべりなK先生の上司によると
看護師Oとの不倫が奥さんにバレて、奥さんは家を出てしまい、看護師Oが妊娠をしたようだというのです。
この話を聞いたおじさんたちは「しんじられない!」「あのOちゃんになんてことを!」と怒り、K先生は医局でも居場所が無くなりました。
その後も看護師Oの詳細は不明で、どうなったのかはわかりません。
K先生も院内に居づらくなったのか、しばらくして退職していきました。
医師と看護師の不倫はとても多いです。
不倫経験者の男性曰く「避妊は徹底すべき」だそう。大体が医師側は既婚者だったりするので、避妊は徹底しないと今回のK先生のように、身の破滅だそうです。
ゴムをつけても7%は妊娠する確率があるので、W不倫の場合は女性がピルを飲んでいることもあるようです。医療者たちの不倫では、そういった数字がたびたび出てきます。
「そこまでして不倫したいの?」と思いましたが、やっている本人たち曰く「それでもしてしまう」のだそうです。