障害者への合理的配慮とは？｜西園寺みやび／キュア＆マジック

障害者への合理的配慮とは？

2024/03/20 (水) 23:02:16

イオンシネマで、車椅子の女性が映画を見にきて、

段差がある席を予約してんて。

そしたら、段差があるから、スタッフが手伝わなあかんくなるやん？

で、手伝ったことで無事、車椅子の女性は、

映画が見れるようになってんけど…

映画館の支配人は、

「うちでは、移動を手伝えるだけの人員も時間もないから、次からは他所行ったほうが、

お互いにええんとちゃうの？」っていうてんて。

そしたら、その車椅子の女性は、

「障害者差別や」ってネットに書き込んで、

大騒ぎになったんやて。

で、次の日に、イオンシネマ側は謝罪。

介護士として、どちら側の言い分も理解はできる。

ぶっちゃけ、映画館のスタッフなんか、バイトばっかやからな。
介護士の資格なんか持ってへんのに、

移動介助をさせられたら、たまったもんじゃないわ。

もし怪我させたら、誰が責任とるん？

そのための、ワシら介護士やないのか？

介護士の仕事を、無資格者に任せる奴がおるから、ワシら介護士が、なめられるねん。

「ほら、誰でもできる仕事やん」ってな。

もちろん、障がい者が介護士を雇ったら、お金はかかるけど、

介護って、お金を取って、然るべき仕事やから、賃金が発生してるわけで、

それを映画館のバイトスタッフに求めるのは、酷な話やと思うねん。
やってることが、マクド行って「ナイフフォークくれ」って言ってる奴と一緒やねん。
…いや、そういう店じゃないから。

確かに、車椅子の席は、見にくいんかもしれへんで。

でも、映画館側も、商売でやってるわけやからな。

障害者向けの席を作ることで、利益が見込めるなら、作るけど、

存在してないってことは、利益が見込めんってことやろ？

営利目的で営業してる以上、

儲からんことはできへんってわけよ。

一応、法律では「合理的配慮」とか言うてるけど、

じゃ、合理的配慮ってどこまでなの？ってところが、法律で明文化されてないねん。

これはあくまで、私の考えやけど、健常者にもする仕事か否かが、

合理的配慮と、過剰配慮の違いやと思ってる。

例えば、料理を作るとか、洗濯物を干すとかは、家事代行でもするから合理的配慮。
お店なら、高いところにある商品を取ってもらう、
商品案内の文字が小さすぎて読めへんから読んでもらう。
この辺りは、直接、お客の体に触らんし、
事故のリスクもないから、合理的配慮やと思う。

でも、食事を口に運ぶとか、服を着せるとか、
お客の体重を支えるとか…

健常者では、絶対にせえへん仕事やからな。

食事介助とか食べさせるだけやん、って思う人もおるけど、
嚥下力が弱ってる人は、口に入れすぎると、
むせて、誤嚥性肺炎を起こすリスクがある。
ワシらは、肺炎なったとこで、そこまで怖くないけど、
高齢者が肺炎になったら、寝たきり街道まっしぐらや。
最悪、命に関わる。

だから、この辺に関しては、完全に介護士の領域や。

映画館の件も、もしスタッフが、

お客を座席まで運んでたら、介護領域になる。

バリアフリー設備の導入に関しても、
営利企業である以上、儲からんことはできんから、
やるんやったら、国なり自治体なりが金を出さなあかん。
せやないと、日本の商業が終わるで。

…って言うことを、法律で明文化するべきやと思うねんけどな。

メディアは、コミュニケーション不足やって言うてるけど、

今、まさに、そういう時代やん？

日本人って、空気読む民族やから、

主語とか省いても通じるって言われてたけど、

今の時代に、そこまで空気読める奴おらんで？

逆に、アメリカなんかは、多民族国家やから、

いちいち言葉で表現しないと、トラブルになるねん。

あいつら、コミュ力全開に見えるけど、

自己主張が激しいだけで、相手の話を聞く能力には乏しいからな。

日本もそういう悲しい世の中になってるから、

法律もちゃんと言葉で書かなあかんねん。

せやないと、怖くてお客さん商売なんか、

やってられんくなって、日本の商業が終わってまう。

アメリカのディズニーのポリコレと一緒やな。
黒人差別とか女性差別って言われるのが怖くて、
不自然なキャスティングをして、作品自体がおもんなくて、過疎ってく。
ま、ディズニーに関しては、ポリコレ以前に、
日本のアニメがおもろすぎて、客が離れてっただけの話やと思てるけどな。

と言うわけで、合理的配慮とかいうんやったら、
とっとと法律と予算を作りやがれ！