最初から最後まで妄想のカタマリなのだが(笑)、絶対にありえないとわかっている展開が逆に面白い。
この動画の最初のシーンは、兄貴と彼女がいる部屋に弟が遊びに来た設定になっていて、カメラは弟の目線で撮られている。
弟は、兄貴の彼女が着ているパーカーの胸元が開いているのと、ショートパンツの股間が気になってしかたがないようだ。
兄貴の彼女は、胸を見られてるとわかって、恥ずかしそうにパーカーのファスナーを上げる。
そして、「ここも気になってるんでしょ?」と言って自分の股間を指さす。
「もっと見たい?」
と兄貴の彼女が言うのだが、普通なら自分の彼氏の弟に向かって、そんなことを言うはずがない。
でも、AVだから言っちゃうんだけどね(笑)
あとは、なぜか兄貴のベッドで兄貴の彼女と弟がセックスしちゃう。
妄想を妄想で終わらせない
現実の世界でも、兄貴の彼女を見て「いいな〜」と思ったことのある人は多いのではないだろうか。
それだけでなく、兄貴の彼女とのセックスを妄想したことのある人も少なくないはずだ。
だけど、普通は妄想しただけで終わる。
そこを妄想で終わらせないで、続きを見せてくれるのがこのAVなのだ。
2番目のストーリーは、数人で宅飲みしているシーンから始まる。
酔いつぶれて昏睡している女の子の尻に触っていると、女の子が起きてしまう。
普通なら「何してるの!」となるところだが、「もっと見たい?」と言って裸を見せてくれて、しかもやらせてくれる。
すぐそばに一緒に宅飲みしていた友人が寝ているから、女の子は口を押えて声を我慢しながらのセックスだ。
こういうのも、ありそうで現実にはまずない(笑)
男女数人で宅飲みして、そのまま雑魚寝した経験を持つ人は多いだろう。
すぐそばに女の子が寝ているからドキドキする。
何かしたいけど、何もできないまま朝を迎える。
そんな消化不良みたいな思い出を抱えている人は、たくさんいるに違いない。
そんな思い出を持つ人のために、このAVが続きを見せてくれるわけだ。
日常のありそうでない風景
最後は、マンションの通路でゴミを片付けている人妻風の女。
「手伝いましょうか」と男が声をかけ、ゴミ捨てを手伝う。
ところが、女の服の胸元が大きく開いていて、前かがみになるたびにブラが丸見えになってしまう。
普通なら「どこ見てるのよ!」と怒鳴られるのがオチだが、そこはAVだから現実とはちょっと違う。
いや、かなり違うかな(笑)
「さっきから視線を感じるんだけど…見せてあげようか」
と言って胸を見せ、フェラチオや立ちバックまでさせてくれる。
どれも現実にはあり得ないけど、それをあるように見せてくれるのがAVのいいところだ(笑)
それにしても、このような現実にはあり得ないAVを見たい心理って何だろう?
そんなことを考えていたら、「そういえば、ハリウッド映画だって、ありそうであり得ない話が多い」ということに気がついた。
宇宙船にエイリアンが侵入して搭乗員を襲う映画なんかその典型で、絶対ないとは言い切れないからよけいにリアル感じてしまう。
また、エイリアンのような突飛な話でなくても、たった一人で敵のアジトに潜入して仲間を救い出し、数十人の敵と戦って無事生還するようなストーリーの映画も多い。
これだって、絶対不可能とは言えないが、普通に考えれば無理なことだ。
このように見ていくと、AVに限らず、人はありそうであり得ない話が好きなのかもしれない。
だが、ハリウッド映画はあり得ない話でも、一応しっかりしたストーリーが作られている。
しかし、AVはストーリーそのものがあってないようなものだ。
この違いはあるけど、根本的な部分は同じような気がしてきた(笑)
要するに、人間は妄想が好きなんだね(笑)
それを、AVは正直に「妄想」と言っているけど、映画は「空想」と表現している。
それだけの違いでしかないような気もするな。