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新大久保〜百人町で「マッサージどうですか?」げんきー?」今も絶滅していない立ちんぼの今昔
ときどき深夜の繁華街で、外国人の思しき女性から「マッサージどうですか?」、「遊ばないですか?」、といって声をかけられることがあるのではないでしょうか。時間帯や、声をかけてくる尾年産の怪しい雰囲気から、なかなか実際に「マッサージを受けに行く」というところまでは至らないと思われますが、かつて繁華街や付近の公園には、このように声をかけてくるお姉さんがたくさんいた時代がありました。
立ちんぼと呼ばれていた
日本はおろかアジア最大の半海外といわれている歌舞伎町を擁する東京都では、昔から立ちんぼはたくさんいましたが、近年2002年に本格的な浄化作戦が実施されました。このとき「浄化の対象のひとつ」としてターゲットとなったのが、「立ちんぼ」という存在です。これが、先ほどお話した、「街角にたって声をかけてくるお姉さん達」の総称として使われています。もともとはその昔自動車の普及が今よりもずっと少なく、車の性能自体も非常にチープだった時代に、「故障して止まった車を押してお金を稼ぐ人」や、「日雇い労働をするために、人足集めの集まる場所に立ってぶらぶらと仕事を探す人」を指していましたが、その後「立って男性に声をかける街娼」もこのカテゴリに入るようになっていきました。
百人町は立ちんぼのメッカだった
街娼という形態は、かつてのアメリカ映画のなかでも良く見かけた光景でした。派手でセクシーな格好をして、道行く人に短い言葉で声をかけてきます。数十年前には、東京は新大久保界隈の百人町が「街娼のメッカ」といわれていて、さながらアメリカ映画に出てくるような外国人娼婦が何十人何百人も存在し、歌舞伎町方面と新大久保方面の間の細い路地や公園で、声をかけていたものです。付近にはラブホテルもたくさんあって、交渉成立した際にはホテルに消えていく、というのが当時の普通の風景でした。
今は絶滅危惧種?
冒頭でお話した「浄化作戦」も成果か、今では百人町でも立ちんぼはほとんど見かけず、中国系の「マッサージどうですか?」の人たちくらいしか見かけなくなりました。サイボーグのようなロシア系(と思しき)大量のお姉さんは、どこへ消えてしまったのでしょう。それでも絶滅はしていないあたり、立ちんぼにはしぶとさとしたたかさを感じさせられます。
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