マッチングアプリには、色んな性癖を持った人がごまんといる。
自分の性癖についておおっぴらに語ることというのは普段の生活ではなかなか無いと思う。
せいぜい、飲み会で酒も多く飲み、酔いが回って来た頃、仲のいい相手にこぼすくらいなのではないだろうか。普段から自分の性癖・変態性についてフランクに話せる人はごく少数だと思う。
ところが、マッチングアプリやサイトになると、これが大きなアピールポイントになる。
普段の会話などはかなぐり捨てて、性癖が中心で回っていく世界は非常に面白い。
射精は無しで
ある時「射精無しで性的なプレイを楽しみたい」という異性が募集をかけていた。
どんな風にプレイをするのだろうと興味を持って、アプローチをしてみることにした。
お互いキスしたり挿入はするけれど、射精は絶対に無しで。その方が興奮するのだという。
個人的には、相手が射精するところを見るのもかなり好きなので、それが無いのはちょっと残念に思うも、面白そうだったので会ってみることにした。
とある商業施設の駐車場で待ち合わせをすることになり、その場所に行くと、教えてもらった特徴の車があったので、窓をノックしてみたら、ちょっと強面のお兄さんが。
既にオナニーを始めていた。
「僕、変態なんですよ」と言いながらずっと車中でオナニーをしている。
面白いので眺めていたら、どんどん興奮して激しく勃起し始めた。
さすがにこの場所でこのままプレイするのはリスキーだな、と思ったので、近くのホテルに行くことにした。勿論(?)、運転中はこちらが彼に手コキを続けた状態で。
(※危険なので真似はしないでください)
ホテル到着
ホテルに着くやいなや、服を全て脱いで
「ずっと見てて」と言いながら自分でしごき始めた。
自分でしているところを見てもらうのが好きらしいが、
会う直前までのやり取りで「Mだと思います」とあったので、オナニーを止めさせて
言葉で攻めることにしたら、喘ぎ声がすごい。
射精したいけれどしてはならない縛りがあることと、言葉で攻められていることの両方に、ひどく興奮するらしい。
私自身はSでも無いのだけれど、色んな反応が新鮮で面白く、また自分もかなり興奮を覚えたので、彼とのプレイを引き続き楽しんでみた。
結局最後は、挿入をして、寸止めもしながら私がイって終わった。よく射精をこらえられたと思う。
彼自身はとても満足をしていた。射精をしないために帰り際まで興奮しっぱなしの雰囲気。
結構盛り上がってまたこの強面なお兄さんと会おうと思ったのだった。
興奮するきっかけ
文字のやり取りだけだと、こういった性癖はものすごく奇妙に見えて、自分と会った時に
それがどうマッチしていくのだろう、と人によっては不安になることもあるのだろうけれど、
私が異性とセックスすることが興奮する材料であるように、彼らはSMプレイだったり、見られながらオナニーをすることが興奮するための行為なんだろうと思う。
冒頭にも書いたように、普段の生活の中で自分の性癖を受け入れてくれる異性というのはなかなか見つかりにくいもの。でも、マッチングアプリや出会い系サイトだと、当たり前に受け入れてくれる人は本当に多い。
だから、プロフィール欄などに「こんな性癖、知られたら何と思われるかな…」と不安がらずに、寧ろ堂々と性癖を書いてもいいと個人的には考えている。(勿論、相手を傷つけないことが前提ではある。)
会っていざセックスする時に始めてその性癖を知るというのは、いくら心臓に毛が生えているような私でもちょっとびっくりするし、普通にセックスをするために出会いを求めていたとしたら、もしかしたら興奮もしない可能性だってある。
本名や、人によっては実年齢さえも隠したりごまかしたりすることがあるマッチングアプリの世界で、一番自分の中のデリケートな部分をさらけ出すのは結構興味深いなといつも思う。
新しい世界
私自身は、変態、と言えるような性癖は持ち合わせていないと思っている。SMプレイや野外でのセックスにはあまり興味が無いし、自分から積極的にそういうプレイをしたい、という欲求も今のところ起こらない。
でも、そういう性癖の人とセックスを交えたプレイをすることで、新しい快感に目覚めることはあるし、知らない世界を体験することで、いつものセックスに新たな刺激を加えることだってできるんじゃないだろうか。
もう少し若かった頃はセックス=愛される行為だと思っていたので、変態的な性癖について理解が少なかったし、何ならちょっと引いていたところもあった。
今は寧ろその「変態」に魅了されつつある自分がいる。
アプリでも、ちょっと癖のあるプレイを望む男性を中心にアプローチを考えたりすることが多くなってきた。
きっと、変態性を含んだ行為を更に楽しみたいという新しい自分の欲求がそうさせているに違いない。
まだ自分は、変態の入り口に立っただけにすぎない。めくるめく変態の世界を、沢山の性癖を持つ男性とのマッチングを経て楽しんでいきたいと思う。