小杉まみ／メートルドテル

にわかには信じがたい経歴、銀行員。
銀行員と聞いて、堅い真面目なイメージがまず思い浮かぶのは、
皆様もそう大きな違いはないのではないでしょうか？
規則正しく恐ろしく速く一定のスピードで札を弾いていく細い指先が想像できます。
実際の彼女の持つ、優しく清楚で礼儀正しいという印象は、
概ね銀行員としてのイメージと大きくかけ離れたものではないところですが、
その指先が触れるものが今回はお札ではない、
という部分に着眼した途端、そこに着眼してしまった途端、
ある種の突発的な化学反応のように興奮が一気に噴出して参ります。
完璧なまでに重んじられた礼節も、それがごくごく自然であるがため、
堅苦しさを感じさせることもないままに、
性格の柔らかさ優しさだけを、
ふわりと印象に残す。
日々の研鑽で培った高度な礼節の形をここに見ました。