毎週月曜20:00更新|週刊少年そらいろ
「またね。」
ドアが閉まる瞬間。
何かが、開いた。
さっきまで聞こえていた笑い声が、
部屋から消える。
少しだけ乱れたクッション。
テーブルに置かれたグラス。
脱いだスリッパが、
ほんの少しだけ向きを変えていた。
ひとつずつ元の場所へ戻されていく風景を見ながら、
頭の中では今日という時間が、ゆっくり巻き戻っていく。
思わず、にやっと笑ってしまう。
ひとつずつ積み重なった優しさが、
カノジョ流の純愛なのかな。
そう思って、
もう一度だけ閉じたドアへ目を向けずにいられなかった。







