人物採用のデメリット｜西園寺みやび／キュア＆マジック

人物採用のデメリット

2024/04/20 (土) 23:04:20

昔は、学力試験だけで、合否を決める学校が多かったが、

最近は、入試の形態が多様化し、

推薦入試だの、指定校推薦だの、AO入試だの、種類が多すぎて、意味がわからん状態になっている。

推薦入試とは、その名の通り、高校オススメの優等生が受験できる。

指定校推薦は、大学が指定する高校がオススメする優等生。

いずれも、学力が優秀であるとは限らない。

委員会活動や部活動、課外活動等での活躍が、主な評価基準になる。

AO入試は、大学独自で決められた基準に沿って、合否を決める制度。

要は、学力だけでなく、学力以外の部分で、

大学の合否を決めるようになったということだ。

私は、学力以外の要素で、学生を選ぶシステムが嫌いだ。

だって、学校は、学生(の親)が金を払って、

勉強をするところでしょ？

学力以外の何を求めるというのか？

医学部とか、法学部とか、

専門職養成系の学部なら、いいと思うよ。

特に、医学部は、一度、入ってしまえば、

ほとんどの学生が、医者になるからね。

ここで、ヤッベェ奴を落としておかないと、

マッドサイエンティストみたいな医者が生まれちゃう。

でも、教養系の学部は、

あくまで勉強するところだからね。

数学から逃げるために、心理学部に来て、

統計数学も扱えないような学生に、何ができるというのか。

…心理学なんて、統計数学の鬼なのね。

私が現役の時に通っていた普通科の全日制高校でも、

一般入試組と推薦入試組で、明らかな学力差があった。

その学校、意外とシビアな学校でね。

テストの点数で、クラス分けするの。

だから、生徒同士で、成績がバレる仕組みってわけ。

しかも、定期テストのたびに、クラス替えをやるのよ。

ちなみに私は、中学の頃の素行が悪すぎて、

推薦をもらえなかったので、一般入試で入学した。

私にとっては、みんなが当たり前のように、やってることが難しかった。

宿題のプリントは、やる前に失くすから、できない。

血圧が低すぎて、朝が起きられないし、

起きれても、午前中はシャキッとしない。

授業中に、じっと座ってるのが苦痛すぎて、

ねりけし職人になったり、

ノートに幾何学模様を書いて遊び始めたり、

意味不明な仮説を立てては、それを否定したりして、思考遊びに耽ったり…

とにかく、勉強以外は良いところがない中学生だった。

私たちゆとり世代は、推薦をもらうために「いい子」を演じる。

やりたくもない委員会活動をやったり、

運動が嫌いなのに運動部に入ったり…

私は、そんな学校の風景に、異様さを感じていた。

きっと、この頃から、当たり前の出来事に、疑問を持つ才能があったのだろう。

でも、学校では、どんなに勉強の出来が良くても「よいこ」の方が評価される。

…本当にイヤな世界だったよ。

要は、何も考えず、大人の言うことを聞いとけってことでしょ？

自分の頭で考えるなって言われてるみたいで苦痛だった。

だから、推薦もらえなくて、一般で入ったけど、

一般入試と言っても、何も難しいことはない。

赤本の内容を丸暗記すれば、誰でも神戸高校(大阪でいう北野高校)に行ける。

私には、推薦みたいな意味不明な試験よりも、

赤本丸暗記スタイルが、明らかに向いていた。

テストで高得点を取る。

…とても分かりやすい目標だ。

こっちの方がシンプルで分かりやすくね？

なのに何で、みんな意味不明な推薦を受けるの？って思ったね。

でも、高校に入学してみて分かったんだ。

そのシンプルな課題ができないから、

推薦を受けるんだなって。

続く。