清少納言｢春は原宿｣｜日笠みやび／アロマファンタジー(Aroma Fantasy)

えー、春といいますのは、
実にみずみずしい季節でございます。


春の季語として使われることの多い
｢十八｣｢無防備｣｢ぴちぴち｣。
春のみずみずしさのみならず、ぬるい気候にくすぐられたふしだらな欲までも表現する日本語です。
美しいですね。




いやーこの時期に繁華街なんて行くと
楽しいですよね〜。

全国から集結した高校を卒業したばかりの合法10代が
黒く潤った眼をキラキラさせながら
赤の他人に無防備な背中を見せて歩いているんですから。


スクランブル交差点の信号が青になったと思った瞬間、
我先にとコンクリートへ流れ込む
若き波に身を任せると、
横からキャッキャと聞こえてくるのは電車の乗り換えが難しかった話。

なんだか自分までもがフレッシュネス・ガールになったようでウキウキしちゃいます。




春にしかできないこの遊びを堪能したいならとにかく若者が好む場所に行け、という強いメッセージが込められた随筆の冒頭、｢春は原宿｣。

やはり日本語は美しいですね。




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