「採精室」
この音の響きだけでも、エロを感じてしまう。男子だけが入れる精液採取専用に作られた特別な部屋。検査という真っ当な理由のため、射精という快楽に浸らなければならない。
緊張の為、なかなか射精できずにナースコール。やってきた看護師に採精の手助けをしてもらう。そんなAVのような夢物語は決してないであろう。
実際、どのような流れで採精室に案内されるのか、肝心のおかずはどのようなものなのか、また健全エロ要素はあるのか身を持って調査してきた。
不妊治療専門の病院
今回の健全店エロの目的は採精室はもちろんだが、そこに至るまでの前後にエロ要素があるかということだ。
わたしの住む地方都市では採精室を完備している病院は少なく、精液検査は持ち込みでの病院が大多数であった。
その中でも、唯一不妊治療を専門に扱っている中規模の病院にいきついた。
口コミ等をみると、不妊治療においては県内随一の規模を誇る病院のようだ。
採精室利用の精液検査においては事前に予約が必須のようで、電話で問い合わせてみる。
40代くらいの穏やかな声の女性が対応してくれる。氏名、年齢、精液検査をする理由など口頭で答える。
問診票を事前にネットにて提出するシステムで、予約をとり注意事項説明をうける。
わたしは独身だが、既婚2年目で子供がなかなかできず、自分が悪いのか1人で悩んでいる夫という設定にした。
「今回は精液検査ですので注意事項としまして、2、3日の禁欲をしてきてください」
辱めを受けているように声のトーンを少し下げているのが、電話口からも伝わってきた。
4日後の予約をとり、問診票ページを開く。
服用中の薬や、アレルギーなど当たり障りのない質問が並ぶ。スクロールしていく。
「平均的な月単位での射精回数は?」
「平均的な月単位での性交回数は?」
かなりプライベートな質問。口頭では恥ずかしくて口にできそうにない。
何回自慰行為をしているのか明確にしなければならないという羞恥心を煽るものだ。
また、夫婦の営みも何回あるのかを打ち明けなければならない。
適当な数字を打ち込み、問診票の提出は完了。
中年看護師に採精室に案内され・・・
2,3日の禁欲と言われたが、うっかり前日に出してしまった。結果自体に興味はないので良しとしよう。
病院は郊外に位置し欧風作りの白を基調とした外観。4階建ての立派な建物だ。
自動扉は木目シートが貼られていて、中は見えないようになっている。扉をくぐり三和土でスリッパに履き替える。
目の前には受付カウンターがあり中には二人の受付女性がいる。
保険証をだし、予約の旨を伝える。呼び出すまでに、注意事項などが記載した冊子を一読して欲しいと渡された。
マスターベーションで採取することを指定されている。
しばらくすると、問診室と書かれた部屋に呼ばれる。中には中年の看護師が一名。机とノートPC、血圧計があるだけの簡素なつくりだ。
検査する理由や今日の体調を問診。血圧測定などされる。
「問題なさそうですので、この後採精してもらいます。部屋は二階ですので案内しますね」
看護師についいく。この患者はこの数分後にはマスターベーションをするんだと思っているはずだ。いや、検査の為に気持ちいいことをしなければ、ならないのだ。
「部屋に入る前にお手洗いを済ませて、手指を綺麗にしてください。こちらで待っていますので・・・」
用を足し、手指を丁寧に洗う。外にでると通路の先を見るように待っていてくれた。
「こちらの部屋です。どうぞ、入ってください。説明しますので」
3つ並んだ扉の真ん中の部屋。両サイドも採精室のプレートが貼られている。ビデオBOXのように扉の間隔は狭い。
ついに採精室に入った。
想像通り、殺風景で狭い。
入り口脇には洗面台があり、待合スペースに置いてある長椅子。起動しているノートPCはサポートが切れたWindows7だ。
部屋の奥には精液の提出口がある。ここに出したてホヤホヤの精液を置き壁掛けインターホンで提出報告をして退室する流れになる。
長椅子に腰をかける。ゆっくりとした口調で説明がはじまる。
「こちらのカップに採精してください。画像やビデオはパソコンに入っているようですので・・・こちらの依頼紙に記入お願いします」
透明なプラカップを手渡される。Sサイズのカップ程度の大きさで密封できる蓋がついている。中年看護師が見ているなかで依頼紙に記入する。
項目には最後に射精してからの日数を記入する欄がある。昨日うっかり抜いたとも言えず、適切な禁欲期間である3日とかく。
「部屋のお時間は15分ほどでお願いしています。30分ほどしますとお声掛けさせていただきますので・・・」
「その場合延長とか、できるのですか?」
延長の後はどうなるのか気になったので尋ねてみた。
「いえ、また後日ということになります。それでは私は退室するので、先ずは鍵を掛けてから始めてください」
すっと立ち上がり足早に出ていった。やはり、看護師や医師が採精のお手伝いをすることはありえないということである。
ここまでで健全店エロ要素は無しと言えるが、看護師の目の前で、直近の射精日を記入したりと羞恥心をくすぐるところに健全エロを感じずにはいられない。。
念の為鍵をかけ、室内を物色。
ノートPCにはヘッドホンが接続されている。横にはティッシュや調光用のリモコンが置いてある。
PCの中身はゆっくりみるとして採精室ならではの提出口という小扉が部屋の奥にある。この提出口の向こうが検査室となっているようだ。
壁一枚挟み検査技師が仕事している。
ノートPCの中身はなんと無修正ものだった
採精室にとってなくてはならないものといえば、おかずである。ネットで検索すると採精室によっては院長の趣味なのか!?というようなマニアックなAVが置いてあったりするようだ。
この部屋にはDVDや本などは皆無で、全てPC内に収められている。
早速、中身をチェックしてみる。
デスクトップには3つのフォルダ以外のファイルはアプリは無い。ということは、採精するおかずだけに使われているPCということだ。
このPCを使い幾人の男たちが採精したのだろうか。
フォルダは「anime」「動画」「X」と名付けられている。
先ずは「anime」フォルダから開いてみる
20数個のファイルが表示された。アニメものは明るくないので詳細はわからないが、15秒ほどの短い動画が8割をしめている。
次は「動画」と名付けられたフォルダを開く。
50個ほどの動画が保管されている。一つづつ鑑賞しているととても時間が足りそうにない。タイトルだけ目を通す。
巨乳ものがやたらと多い。さらにここは病院であるはずなのに、看護師を性の対象としたナースものが2本入っている。
どのような内容のかは閲覧してないが、定番シーンである看護師や医師による手コキシーンなどあるはずだ。
これを選んだ人物は、明らかに同僚の看護師をおかずにしているに違いない。なんという変態であろうか。
タイトルが付いておらず、いかにもネットからダウンロードしてきたような名前のサムネイルも多数ある。
どのような内容なのか確認してみる。
なんと!無修正の結合シーンが映し出される。他の同じようなファイルも確認するも全て無修正動画であった。
公的要素のたかい病院が国内では流通禁止の無修正動画を、誰が入手しどのような思いでこのPCに入れたのか。ビデオBOXでも無修正ものは見れないというのに。
採精の為とはいえ、他人のPCを盗み見しているような気分になってくる。
残るフォルダを開いてみる。
ずらっと表示されたのは無修正の写真だった。ピクセル数が低く画像があらい。写っているモデルからも一昔まえのものだと推察できる。
その数およそ70枚程。全て無修正画像であった。
採精〜検査結果
フォルダの内容に呆気にとられていたら、すでに15分程経過していた。この間ヘッドホンを着用してなかったので、奥の検査室からは女性の話し声や、通路を歩く音などの雑音が引っ切り無しに入ってきた。
廊下に通じる扉も床との間に小指が入るほどの隙間が空いている。防音は全く施されてないようだ。
壁一枚隔てて、健全な空間が拡がっている病院内。窓もない採精室では検査の為に快感に溺れなければならないという、健全であり背徳的なエロ。
シチュエーションで勃起してきた。ベルトを緩め、採精作業を始める。
検査室に繋がる提出口からは、女性の笑い声が聞こえてくる。
さっき採精室に入った人遅くない?粘りすぎじゃない・・・・罵られ笑い者にされているのかもしれない。
そう思うと、より背徳感を感じ、より興奮し、より硬くなってくる・・・・日常生活でこのようなシチュエーションは記憶にない。
・・・・
背徳感も手伝ってか、カップに白濁液を全て採取できた。
シールを貼り提出口に置く。インターホンを手に取る。相手は声からしても若い女性だった。
「出しました。提出口に置いています」
「おつかれさまでした。シールは貼られましたか?受付でお待ち下さい」
明るい声で対応された。おつかれさまでしたと言われたことが、なんとも言えない気持ちだ。
採精室を出ると同時に横の部屋に入る若い看護師。目が合う。手には消毒液をもっていた。
この人、射精したばかりなんだと思っているに違いない・・・
待合スペースで結果を待つ。待合は多くの人がいて8割は女性単独。2割は夫婦できていた。
20代と思わしき女性も多数いてすこし驚いた。むろん、男性1人は私のみであった。
一時間ほど待っただろうか。若い看護師に呼ばれ問診室に入る。
小さな個室となっている問診室は中年の女医と看護師だけだ。
結果が書かれた紙を渡される。
参考程度に画像を貼り付けておく。
前進率という数値が良くないようだ。モニターに精子を映し出して説明してもらえる。
小さく蠢いていて見ていて気持ち悪い。
健全な精子になるよう改善策を提案されるも、聞き流しながら診察室を後にする。
受付で支払い。電話予約時には不妊治療以外での検査は保険適用外なので5000円程かかるといわれたが、1800円の支払いで済んだ。
領収書を確認する。検査費用と初診料は保険適用。保険適用外なのは、採精室使用料とカップの代金のみだったようだ。
そして、カップは「ザーメンカップ」という名称で記載されている。
事務の女性がどのような心境で「ザーメンカップ」と入力しているのだろうか。
流れはわかったので、次回があるとすればもう少し踏み込んでみようと思う。
さらに、セラピストによってもおイタがどこまでできるのかは異なります。結局「抜く」というゴールを目指すのであれば、私がいつも使っているPCMAXなどの出会い系でエロい素人を見つける方が絶対に安上がりです。