こんばんわ。権藤です。ここのところ健全店エロ一辺倒となっているので、たまには過去の思い出からコラムを書いてみました。
駄文ではありますが、ご一読頂けたら幸いです。
ベトナムの日本人経営ゲストハウス
昔、訪れたベトナムでの出来事。
LCCで格安チケット購入。時期は閑散期とされる6月。下手な国内旅行のチケットより安くあがった。
関西国際空港から5時間程のフライトでついたベトナム。
東南アジア地域は何度か訪れているものの、機内から出たときの独特のむせかえる空気感は気分を高揚させる。
荷物を受け取り、現地通貨に両替。現地SIMも購入。やっと空港から出る準備を完了した。
外には客待ちのタクシーが大行列をなしている。だが、そのタクシーはボッタクリであることはネットで予習済みなので全てスルー。
メーター通りの料金しか請求しない定評のタクシー会社の乗り場まで移動。
宿泊先のゲストハウスの住所を書いたメモを手渡すと、片言の英語で挨拶しぶっきらぼうに発車。
時間は15時を過ぎたあたり。東南アジアのどの都市も慢性的な渋滞で車移動は不便であるが、休日の昼間ということで流れはよく30分程でゲストハウスに到着。
かなり入り組んだ路地にあるゲストハウスBホテルは鉄筋コンクリート造の立派な建物。入り口の重厚なガラスの引き戸は僅かに開けられている。
エントランスを入ると靴を脱ぎスリッパに履き替える。日本人経営ならではである。
「こんにちわ〜!」
小麦色にこんがり焼けた40代半ばの男性オーナーが対応してくれチェックイン。ハウスルールを一通り説明してもらう。
一階はリビングルーム兼キッチンで宿泊者は自由に使ってOK。
二階は男女混合のドミトリールーム。ドミトリールーム内にシャワー、トイレ完備。
三階、四階は男性専用ドミトリールーム、女性専用ドミトリールーム、マンスリー契約などの個室があるようだ。
また、テラスもあるのでそこでBBQ等イベント使いもしている模様。
男女混合ドミトリールームの二泊を予約していたので、先ず支払い。二泊でも日本のビジホ一泊より格段に安い。
街の歩き方や注意点なども伝授してもらい、荷物を置きにドミトリールームに上がる。
海外のドミトリールームといえばカーテンなどもなく、二段のパイプベッドでボロく不潔なイメージが強いと思う。
が、元バックパッカーのオーナーこだわりの宿ということで清掃は行き届いておりベッドはセミダブル程の広さの木製二段ベッドが並ぶ。
各ベッドにはカーテンもあるのでプライバシー確保も万全。ゆったりとしたカプセルホテルに来たような感じである。
14床ほどのドミトリールームは静まり返っていて、人の気配は無いもののカーテンが閉じられたベッドや散乱した荷物が丸見えのベッドなど様々。日本からだけでなく様々な国からバックパッカーが宿泊しているようである。
荷を解き身軽になったので散策に出かけ、現地グルメなどに舌鼓。
戻ってきたのは21時頃。
リビングルームでオーナーを囲み4名程の男子が雑談中。
雑談の内容は「風俗後の反省会」
私も輪に入れてもらい情報収集。
皆、近所の現地レストランでかなり飲んできたようでヘロヘロ。
「そろそろ飛行機間に合わなくなっちゃう」
一番若い男子が立ち上がると、同伴の男子も立ち上がりリュックに手荷物を纏めると自前で手配していたタクシーに乗り込んで慌てるように空港に向って出ていった。
眠そうなオーナー。もう1人の男子も眠そうにしている。
「ごめんなさい・・・権藤さん。。。飲みすぎました・・・明日、しっかり話しましょう!おやすみなさい」
オーナーはフラフラしつつ奥の部屋に消えていった。ここの宿のスタイルは宿泊者とオーナーが一緒に飲んで楽しむタイプのようだ。
もう一人の男子、せいじ君と軽く雑談後「んじゃ僕も明日早いので、お先におやすみなさい」
22時過ぎ。リビングルームの冷蔵庫には現地ビールが冷えされており、横の料金箱にお代を入れて勝手にどうぞのセルフシステム。
ビールを数本飲み、ドミトリールームに移動。昼間と同じく人の気配がしない。
シャワーを浴び、横になる。やはり誰も居ないようで実質、貸切状態。安眠することができた。
関東からの一人旅女性
貸切状態は朝まで続き熟睡でき頭もすっきり。リビングルームにはサービスのフルーツがあり少しつまみ観光に出かける。
日が暮れるまで観光し、屋台で夕食も食べ、帰着。
リビングルームには素面のオーナーと昨夜、雑談したせいじ君がなにやら話している。
「権藤さん、おかえりなさい。今せいじ君と話していたんだけど、上にさっき到着したばかりの初見の女の子居るんだけど一緒に飲みませんか?」
断る理由もないので快諾。
つまみを買ってくるといい、せいじ君は買い出しに。私とオーナーでお酒の準備。お酒と言ってもビール以外ないので選択肢はないのが東南アジアらしい。
東南アジアではビールに氷を入れて飲むスタイルが主流で、氷もスタンバイ。
せいじ君がビニール袋いっぱいにお菓子を買い込んできた。「これだけ買っても300円くらいってホント安い」得意そうに笑みを浮かべている。
ビール20本とお菓子を抱えテラスがある四階にあがる。
15畳ほどの広さのテラスにはテーブルが2つ置かれていてプラスチック製の白い椅子は端に積み重ねられ、人工芝が張り巡らされている。
すでに髪の長い女性がちょこんと座っている。
「おまたせしてごめんね!飲みましょう〜」
物音に気づいた女性は振り向き、オーナーが声をかけビールをドカッと下ろすと私達も椅子を並べ、乾杯。
「こちらは権藤アキラさん、昨日来て今日で二泊目。自営業されてる。横は山根せいじ君。現地で短期就労している学生兼社会人。28歳くらいだったけ。で、さっき到着した早苗ちゃん」
ざっくと自己紹介され、旅の話や現地生活が長いせいじ君から東南アジアならではの面白トークで盛り上がる。
早苗ちゃんは、現在無職。前職は保育士で労働時間の長さと給与のつりあいがとれず限界を感じて退職したらしい。
25歳で関東在住。すらっとしたスタイルと色白で細い腕。
すでにシャワーも浴びたようで、収縮性の高いラフなワンピースを着ている。体のラインがわかりにくいゆったり目の服だが巨乳なのか、胸の膨らみは隠しきれていない。
退職して気分転換に憧れていたバックパッカーの一人旅を満喫中で、東南アジアを数カ国陸路で周る旅の途中で現在3カ国目。隣国から長距離バスで15時間かけやっと到着。
その後、タクシーでBホテルを目指すも運悪くぼったくりタクシーに乗ってしまい、高額な料金を支払ったうえ、スマホをタクシーに置き忘れるという不運続き。
そのうえ、前日に宿泊したゲストハウスで虫に刺されたらしく腕は所々赤く膨れ痛々しい。南京虫というシラミの一種に刺されたようで不衛生なベッドなどに生息しているらしい。
それでも落ち込んでいる様子はあまりなく、仕方ないよねーと開き直っている。スマホも予備を持参していたのでそれを使っている。
ビールは4人で飲んでいるとは思えないスピードで消費され、空き缶は山積み。
気付けば、時刻は日付が変わろうとしてる。
「明日もあるから、お先に〜。そこのクーラーボックスにビールあるのでどうぞ〜飲んだら横の箱に代金を入れてね」
顔を赤めたオーナーが先に就寝。
私とせいじ君と早苗ちゃんでさらに空き缶を積み上げ、他愛も無い話で時は過ぎていく。
「やばい!!!こんな時間まで飲んでしまった!!寝ます!!おやすみなさい。まだ飲むんですか?」
せいじ君は朝一で講義があるようで、焦るようにマンスリー契約している個室に戻っていく。
時刻は2時過ぎ。
私も朝から日帰りのオプショナルツアーを申し込んでいたが、所詮観光。気にせず学生の頃のように翌日を気にせず飲む。
早苗ちゃんと二人っきりになったことと酔いも回っていることもあり、好きな男性のタイプや恋愛歴など込み入ったトークを展開。
どうも小悪魔的要素をもっている早苗ちゃんは男性に対する免疫は低そう。そして経験はかなり豊富だと推察。
異国の地で、偶然出会った人と飲み語らうのは一人旅ならではの醍醐味。地位も名誉も(どちらもありませんが)忘れて馬鹿話できるのは楽しい。
更に飲み、ついにクラーボックスのビールが底をついた。
東の空が薄っすらと光を帯び朝を知らせてくれている。どこからともなく鶏の鳴き声も聞こえてくる。
飲みすぎた・・・眠い・・・
「よく飲んだね〜!寝ましょう〜」
まだ飲み足りなそうな顔をしている早苗ちゃんを横目に空き缶を片付け、宿泊している二階のドミトリールームに千鳥足で向かう。
女性専用ドミと個室は階が違うのでこちらでお別れだ。というのも、明日のオプショナルツアー後は空港に直で向かうので、チェックアウト後は戻ってくることはない。
早苗ちゃんとは一晩だけの楽しい席であった。おやすみなさいと告げ階段を降りる。
後ろを付いてくる早苗ちゃん。不思議に思い
「あれ?二階は男女混合ドミだよ?」
「私も混合ドミなんだけど」
そっち行っていい?
まさかの混合ドミでの予約だとは思ってもなかった。入室すると就寝中の人がいるかもしれないので話はできない。
お互いのベッドに戻る。ベッドは近く2つ挟んで斜向い。
私はドミないのシャワーを浴び、就寝の準備。早苗ちゃんはなにやらゴソゴソしている。
歯ブラシなどするため室内を歩るくも、昨日同様人がいる気配は感じられない。
閑散期の為か、どうやらこの14人部屋は私と早苗ちゃんだけのようである。
変な気を起こしてしまいそうだったので、素早く寝なければ。
他に宿泊者がいないので大きい声で話しかける。
「早苗ちゃん、このドミトリールーム他の宿泊者いないみたいよ。そして遅くまでありがとうー。数時間後にチェックアウトするからここでお別れだねーおやすみー」
カーテン越しにおやすみーと小さな声で返答があり、横になる。
酔いも手伝い5分もしないうちに強烈な睡魔に襲われうとうと・・・
・・・・・
「アキラ!!!まだ起きてる!?」
「・・・ぅん・・・寝かけてたけど・・・」
急に大きい声で呼ばれたので少し驚き反射的に返答
「こっちのベッド、虫がいる・・・・・」
「虫!?南京虫??」
「わからないけど・・・何かいて気持ち悪い・・・ちょっとだけそっち行っていい?」
返答する間も与えてくれず、移動してきた早苗ちゃん。カーテンを開きちょこんと腰掛ける。
変な気を起こさないように、あえて寝ようとしたのにこの状況は誘われているのか!?
「大丈夫?ちょっと見てみようか?」
起き上がり、あくまでも紳士的に振る舞う。
「ううん。大丈夫。少しここに居させて。気を紛らわすような面白い話してよ」
ベッドサイドに軽く腰掛けていたはずが、ぐいっと体を入れてくる。女子特有の甘い香りが鼻腔を刺激する。二段ベッドの下なので天井は低く密室感がすごい。
私の話は特に面白いネタもなく、つまらなそうにしている。
「・・・・眠いからちょっと横にならせてよ」
あぐらをかいて座っている横で、私の枕を使いついに横になってしまった。
これはあきらかに、誘われている・・何もしないのは反対に失礼なのか・・・
「俺も眠いし横になる・・・」
早苗ちゃんに添い寝する形で横に。
閉鎖された空間で添い寝する男女。
自然と腰に手が回りキス・・・
柔らかい唇の感触。豊満なバストが腕にあたる。股間には血が巡ってきている。
このままの流れで・・・・
と思いきや、早苗ちゃんの雰囲気が乗り気ではない。
私も強烈な睡魔と性欲に負けたくない思いがこみあげ
「ついキスしてごめん・・・戻って寝ようか・・・」
「・・・うん・・ありがと。戻るね・・・おやすみ・・」
そう言い残すとスっと自分のベッドに戻っていく。甘い香りの余韻が残る。
二時間程の睡眠後、まだ寝ているであろう早苗さんのベッドカーテンにお礼を書いたメモ用紙を置き、宿を後にする。
昼間の観光のついでに現地風俗で一発抜いていたので抑えきれたが、抜いてないと確実に押し倒していたであろう。
25歳と一戦交える千載一遇のチャンスだったのに逃してしまいもったいなく思う反面、大人な対応ができた自分に驚くばかり。
一人旅は一期一会の連続で何が起こるかわからない。それこそ旅の醍醐味だと思う。