5年半の風俗嬢でお金は貯まったけどそれ以上にすり減った精神～しらいしあや的・性産業の考察～

つ・つ・つ・ついに。
 
長きにわたって（そんな長くないんだけど）風俗体験記を書き綴っていたのだが、つーーーーいに卒業してしまうのである。
 
まぁ今は晴れて立派に社会人やってるんだけど、なんだかんだで夜の商売から抜けるのに5年半もかかっているわけです。
 
最初の方から読んでくれている人なら分かると思うけど、最初はさっさと辞めようとしてましたからね。それが5年半とかウソツキもいいところである。
 
いや、ウソツキってか、「単純に上ろうと思ってたら5年半も過ぎちゃってた」ってのが一番正しい。
 
夜の商売というものはこうやってズルズルと続けてしまう、アリ地獄のような恐ろしさを秘めているんだなあ。これが。 

前回のコラム

意思がないなら風俗はやらないべき

ま、普通に考えて体を売る仕事なんかするべきじゃありまてん。
 
「テメーいい加減にしろ」と各方面から怒られそうだけど、マジでやらない方がええどす。
理由なんて聞かなくても分かるだろう？聞く奴は野暮だ、んだんだ。
 
風俗ってホラ、プライベートでもおまたがユルい子がやるイメージあるじゃん。
 
でもね、しらいしあやちゃんおまたユルくないんですよ。
 
それなのに5年半もやっちゃったんですよ。もうこれね、病気。（言っちゃった）
 
一度大金を稼ぐおいしさを知ってしまったら抜け出せないのが夜職の怖さ。
 
まぁしらいしは金を稼いでやる！というがめつすぎる根性の元やっていたので、預金通帳がお友達だった。
 
貯める快楽に溺れてたよね、完全に。通帳の数字がどんどん増えていくのが楽しかったの。
 
ただこれ、最近の風俗嬢ではあんまりないケースというか……皆「お金のため」は共通していても、「遣う目的」が決まってる。
 
留学、習い事の費用、勉強代、開業費、ホスト、バンドマン、ヒモ、DV男、地下アイドル、ジャ●ーズとかとか。後半おかしいけど。
 
だからしらいしみたいに、黙々とお金だけ貯めてるのはレアなんだな。
 
お金を貯めるという意思はすごく強かったけど、じゃあそれを何に遣うのかってのは全く決まってなかった。
 
ただ漠然とお金があれば幸せになれると思っていた。それだけ。
 
こうやってね、漠然とした目標がないor目標さえもない子は本っ当に風俗上がれま10！
 
「一千万貯めたらやめる！」とか、明確な目標立ててる子の方がサラッと上がれますから。
 
だから君たちの指名しているオキニがいつまでも「●●したら上がろうと思ってて～」とかなんとか言って何年もお店に在籍していたら？
 
多分そこまで明確な目標ないんだと思う。またはただの営業トークか、上がる上がる詐欺か。
 
業界の卒業を匂わせて客を引っ張る子だっているんだべ。
 
とりあえず明確な目標・強い意志なしに風俗はやらない方がいいと学んだのであった。

皆どこか影がある

やっぱり性産業をする人って、影がある。
 
誰だってそういう一面はあるはずなんだけど、体を売る子って何かしら抱えてる。
 
小さい頃から親に愛されなかったとか、学校でうまくやれなかったとか、男の人とのいい思い出がないとか、否定されて生きてきたとか、色々。
 
もちろん家庭が円満で、エリートコースの道を歩んで、自ら風俗という商売を選ぶ子もいるから、一概にこう！とは言えないんだけど。
 
何か抱えてる率はとにかく高い。だからホストとかバンドマンとか、地下アイドルとかヒモにハマっちゃうんだ。
 
同じ傷を抱えた人同士が集まれば同じ痛みを分かち合える。だから居心地がよく思えてなかなか風俗が上がれないって子いっぱいいるよね。
 
それが傷の舐め合いだー！なんて言う輩もいるんだろうけど、しらいしはそう思わない。
同じ痛みを分かち合える仲間って、やっぱり大事だし。
 
でもなんだろう、だんだんそれがこの世界にいると「馴れ合い」になっちゃうことが多い。
 
なぜか「一緒に業界を上がろ！」じゃなくて「ま～とりあえず風俗やっときゃいいんじゃね？」みたいな方向にいっちゃう率の高さよ。なんでかは、わからん！ｗ
 
多分だけどホストとか一緒に行くようになっちゃうと、変な方向性の仲間意識が芽生えちゃうんだろう。
 
本当の友達、とは程遠い関係だよね。でも真っ只中に居る時って、気付かないもんよ。

で、5年半もやってどうだったんだ？

結論：学ぶことは多けれど、すり減らすことも多いのが性産業

5年半の感想は一言でまとめるとこれしかない（）一言でまとめるもんでもないんだけどさ。
 
 
さ、最終回っぽいけど実はこれでしゅーーーーーりょーーーーじゃない。
 
 
実はしらいしのコラムが好きという奇人変人が大変多いという話を聞きましてね。
 
一人一人の顔見て「ねぇ、あんた大丈夫？」「正気？」「普段どんな生活送ってるわけ」と言ってあげたいところなんだけど、まー褒められるのは嬉しい限り。
 
なのでコラム自体は引き続き連載するので、よろしゅう。
 
そして自分語りが終わったので、次回からはお客目線での風俗の遊び方・お店の選び方レクチャーなど、皆が好きそうな記事をばんばん挙げていこうと思う。
 
5年半も沼に浸かっていたんだ、知識は伊達じゃないんだぜ。
 
なので次回からまた読んでくれるとしらいし調子こく。とりあえず次の記事をお楽しみに！

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