【オタクが語る】ロリの良さ、ロリコンの流儀
しかし、大半のメジャーなエロゲは(良くも悪くも)そんなものではありません。実は、名作映画や名作ドラマなどに匹敵するほど、素晴らしいシナリオを備えたものなのです。ここでは、そんなエロゲの中でも『泣げー』と呼ばれるジャンルについて語らせていただきたいと思います。
エロゲーは、そんなにエロくない?
この『エロゲー』ですが、実はたいしてエロくありません。「いや、『エロ』ゲーじゃないのかよ」と言いたくなるかもしれませんが、実際エロくないのですから仕方がないです。では、そのエロくないゲームであるらしい、『エロゲー』とはどのようなものなのでしょうか。
それはズバリ、『シナリオを楽しむゲーム』です。そもそも『エロゲー』は、システム的に『デジタル紙芝居』と呼べるようなものになっています。BGMと二次元の絵を背景に文章を読み進め、時折出現する選択肢を選ぶことにより複数の帰結を迎えるシナリオを楽しむ。このような造りになっているため、ある意味ゲーム性は皆無です。端的に言ってしまえば、『小説』のようなものなのです。
エロゲーの中でも、特に人気な『泣ゲー』
そんなエロゲーの中でも、特に人気なジャンルが『泣ゲー』です。上述した通り、メジャーなエロゲ作品のウリは『エロ』でも『ゲーム性』でもなく『シナリオ』にあります。その中でも、特に『泣かせる』ことに特化させたシナリオ構成になっている作品のことを『泣ゲー』と呼びます。
ところでこの『泣ゲー』ですが、みなさんは一体どれぐらい泣けると思いますか?「所詮ゲームなんだから、オタクが泣くくらいだろ」とか「んなもんで泣くわけないじゃんw」と思われるかと思います。ですので、私はここで断言させていただきます。
『いい大人が、嗚咽を切らせながら大号泣するレベル』であると。
本当に、ビックリするくらい泣けるのです。
現に私は、初めて『泣ゲー』をやった時に死ぬほど泣きました。いい大人が、夜中に大声で泣くものだから、親が心配して見に来てしまうほどです。ですが、このコラムを読んだみなさんは「感性の問題だろ」などと思われるかもしれません。そして残念ながら、私には『感性』という言葉を否定する手段を持っていません。ですので、この場はこの一言で締めくくろうと思います。
『やらずに批判するくらいなら、やって涙しろ。人生を倍楽しむことができるから』と。
北京ダックが選ぶおすすめの泣ゲーレビュー
以下、少しではありますが私がおすすめする『泣ゲー』を紹介させていただきたいと思います。このコラムを見て、少しでも『泣ゲー』に興味を持った方がいらっしゃいましたら、こちらから手に取ってみてくださればと思います。
車輪の国 向日葵の少女
まず紹介させていただきたいのがこの作品。
「最近、感動しましたか?」をキャッチコピーにした作品で、『泣ゲー』の中でも屈指の人気を誇ります。
私が、『人の死なないシナリオ』で初めて涙した作品であり、『人の意思の強さ』に涙する作品になっています。シナリオの出来もTOPクラスで、登場人物のキャラ立てもしっかりしています。その中でも主人公の『森田賢一』の出来が素晴らしく、仮にも『エロゲー』なのにも関わらすヒロイン達よりも人気なほど。
文章に癖がなく、また全体的に高い水準の今作は、初めてプレイする方に非常におすすめです。この作品にはFD(ファンディスク)という、この作品の以前とその後を描いたものもありますので、こちらも是非。
グリザイアの果実
次に紹介させていただくのがこの作品
http://www.dmm.co.jp/dc/pcgame/-/detail/=/cid=fwing_0010/?i3_ref=search&i3_ord=1/temaniax-001
グリザイアの果実【萌えゲーアワード2011 大賞金賞 受賞】
『萌えゲーアワード』というエロゲーの祭典にて、2011年度『金賞』をとった作品。
こちらは『泣ゲー』というよりは『シナリオゲー』ではありますが、構成の関係上、非常に泣けるシナリオが多く、特にエンジェリックハウル(天音ルート)は屈指の出来。発想自体は誰でも思いつきそうなものですが、それを『ここまで苛烈に』描いた作品はこの作品を除いて存在しないとすら思えるほどであり、主人公の没後どころか、ヒロインの老後まで描き、『罪の意識と償い』を描き切ったシナリオは圧巻の一言。
この作品は3部作になっておりますが、こちら単体でも十分完成されています。ですので、まずこの作品をプレイしていただき、面白ければ続編を買う、というのがいいかもしれません。ちなみに主人公は軍属経験ありですので、その手のものが好きな方も是非。
WHITE ALBUM2
最期に紹介させてただくのがこの作品
エロゲー批評空間にて『95点』という高点数を叩きだし、現在1位に君臨している作品。
こちらの作品は上記二つの作品と異なり、『感動』ではなく『苦しさと切なさ』で泣かせてくる作品になっています。その完成度の高さは、ネットで『胃薬も一緒に買うことをおすすめ』されるほど。三角関係になることが前提に作られたシナリオ今作は、その構成を最大限に生かしてこちらの『心』を抉りに来ます。
『誰かを選ぶということは、誰かを選ばないということ』というテーマ。どうしてもすれ違う想いのなかで、それでも足掻き、苦しむ…….そして足掻き切った先の『二つの結末』。あなたが選ぶ『幸福』はどちらですか?
以上、3っの作品を紹介させていただきましたが、『エロゲー』にはここで挙げた以外の『泣ゲー』や『その他のジャンル』の作品も大量にあります。みなさんが、自分だけのおすすめ作品に出会えることが出来たらいいな、と思います。
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