パニック映画の手法を使ってヒットしたAVがある

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パニック映画の手法を使ってヒットしたAVがある

工藤タツオ(AVカメラマン) 0 2,304 2018/10/22

映画の手法に、「エンドレスに続く恐怖」の演出がある。

本当はこの演出にはちゃんとした名前があるのだろうけど、僕が知らないので書けない(笑)

たとえば、未知の生物に町が襲われるパニック映画があったとする。

その生物のために町が壊滅状態になったが、人々が協力してその生物を退治した。

これで町に平和が戻ると思ったのに、実は洞窟の中に生物の産んだ卵がいっぱいあって、そのことに人々はまだ気づいていない。

そして、ラストシーンでその卵が次々と孵化していく。

このような終わり方をする映画を、みなさんも見たことがあるはずだ。

パニック映画の手法をAVに使う

この手法は、パニック映画やオカルト映画でよく使われる手法なのだが、少し形を変えれば普通の映画でも同じように使える。

もちろん、この手法はAVにも使うことができる。

僕は実際にその手法を使ったAVの編集を見たことがあるので、今日はその話をしてみたい。

もう一度言うけど、そのAVは「僕が撮影した」のではない。

僕は編集を見ていただけだから、誤解のないように(笑)

ちなみに、どうしてその編集を見ていたのかはよく覚えていない。

たぶん、編集スタジオに遊びに行ったのだろうと思うけど、今日の話とは関係ないのでこれくらいにしておく。

そのAVは、当時でもちょっと珍しいくらいのバイオレンス物だった。

最初の場面は、いきなり全裸の女が輪姦されるシーンから始まる。

場所はどこかの家のリビングのようだ。

暴漢は3人いて、一人が女の腕を押さえている。

もう一人が女の片足を押さえて、あとの男が女を犯しているところだ。

場面が変わると、3人とは別の男が、口から血を流してリビングの隅に倒れている。

男はかすかに動いているから死んではいない。

その男に、女を犯している男が声をかける。

「おい高橋、お前のせいでかわいい奥さんがこんな目に遭うんだぞ。かわいそうになあ」

高橋と呼ばれた男は悔しそうに顔をゆがめるが、体中を痛めつけられて立ち上がることもできない。

見ている人の想像をかきたてる

ここで初めて、高橋と呼ばれた男の妻が男たちに輪姦されていることが、このAVを見ている人にわかる。

しかも、ここはおそらく高橋夫妻の家で、突然男たちが押し入ってきたのだろうということも推察できる。

そして、高橋という男のせいで、奥さんが輪姦さることになったことも、セリフからうかがえる。

だが、AVの中ではそれ以上のことはわからない。

しかし、見ている人には十分に何かが伝わってくる。

これは、かなり見事な展開だと思う。

おそらく、しっかりした脚本のもとに作られたAVなのだろう。

やがて、高橋の妻を犯していた男が射精して、今度は足を押さえていた男と交代する。

すると、2番目の男に犯されていた女の様子が変わってくる。

高橋の妻は、明らかに感じ始めていた。

もちろん、そういう演出なのだろうけどね。

妻は「あぁん…だめぇ、もうだめ…はぁん!」

と激しく喘ぎ、「あなたぁ、見ないでぇ!」

と叫んだかと思うと、ガクッガクッと痙攣しながら絶頂していった。

まぁ、このあたりはいかにもAVらしい演出だと思う。

ここまででも十分見ごたえがあったが、このAVにはまだ続きがある。

AVの続きを想像させる

3番目の男と交代すると、突然玄関のドアが開いて、「ただいま〜」と女の子の声がした。

この家の娘が学校から帰ってきたのだ。

娘は高校生だろうか。

何も知らない娘は、玄関で靴を脱いで上がろうとしている。

すると高橋が叫んだ。

「香織ぃ、来るなぁ、逃げろ!」

だが、娘が外に飛び出すより一瞬速く、男の一人が駆け寄って腕をつかんだ。

「きゃあっ、離して!」

娘は腕をつかまれたまま、リビングに引きずられていく。

このAVはここで終わっている。

だが、このあと娘がどうなるかは、見ている人には想像がつく。

これは、冒頭で紹介した映画が、未知の生物の卵が孵化するシーンで終わるのと同じで、見ている人の想像をかきたてる。

かなり見ごたえのあるAVだったけど、それはパニック映画の手法を使ったからではないだろうか。

もしかすると、このAVには娘が犯される続編があったのかもしれない。

だけど、続編が作られたのかどうかは知らない。

だって、僕はたまたま編集を見ていただけだから。




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この記事を書いた人

工藤タツオ(AVカメラマン)

AVカメラマンの経験がある異色のライター。現在はアダルト小説と サブカル記事を書いているが、アダルトネタはAV撮影時代の経験を元にしたものも少なくない。

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