【風俗講習】素股指導で事故発生!我慢できずにそのままセックスしちゃった話
あまりにも無慈悲過ぎる高杉の除名
時計から目線をコーヒーカップに戻す。
空っぽにの器の底に残った、僅かな水分は部屋の明かりを反射していた。
『おかわり持ってきてー!』
郷田社長は事務所にいたスカウトを呼びつけ、カップを二つ手渡した。
『まぁ、そういうわけで高杉さんは逮捕された後、このグループから除名されたんだ』
「郷田社長はそれ以来、現会長さんから何もお話は聞いていないんですか?」
『聞いてない。というか聞いても答えてくれないし』
「そう…ですか」
あれだけ傍若無人で自由気ままな人間がそんな過去を抱えていたなんて。
私は再びタバコに火を付けた。
獄中の生活では誰とも会っていなかったらしい
『会長には内緒で、面会にも何回か行ったんだけどなぁ』
「会えなかったんですか?」
『そうなんだよ。というよりも向こうが面会拒否しまくってたみたいでさ』
「まぁでも確かに、裏切られたって思ってたら顔も見たくなくなるでしょうしね」
フーッと大きく息を吐く。白い煙はじわじわと部屋の天井へと消えていった。
『ま、そんなこんなで4年くらい通ってたんだけどね。結局会えないまま高杉さんが出所しちゃったワケ』
「そうだったんですね…」
『でも高杉さんが出所したって話を聞いた時、内心怖かったけどな』
「報復…が恐ろしかったと言うことですよね」
『その通り。びくびくしながら毎晩過ごしてたよ…』
こんなイカツイおっさんがビクビクって…と、心の中で突っ込んでおいた。
高杉は出所後にどういう行動に出たのか?
「高杉さんの性格なら、出所してから仕返しに来そうなんですけどね(笑)」
『わはは!確かにな!でもそうはならなかった』
「何故でしょうか?」
『後から聞いたけど、興味が無くなったんだそうだ』
「きょ、興味・・・!?」
なんのことか分からず、私はオウムの様に同じ言葉を繰り返す。
『小野君はまだあの人と付き合いが浅いから分からないかもしれないけどね!』
「あの人の原動力は"自分がその出来事に興味があるか無いか"ということですか…?」
『その通り!出所してきた頃には、もう裏切られたことなんて眼中に無かったらしいんだよ』
「いくら何でもそれは言い過ぎなんじゃ…」
そう言いかけた時、コーヒーのおかわりが運ばれてくる。
私は持ってきたスカウトマンに一礼し、コーヒーを受け取った。
『言い過ぎじゃあ無いんだよなコレが(笑)』
そう言いながら郷田社長は引き出しから一枚のパンフレットを取り、手渡してきた。
「これは…なんですか?」
『ふふふ、いいから中身読んでみな』
促されるまま、そのパンフレットのページをめくってみる。
そこには驚くべき内容が記されていたのだった。
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